佇まいに宿るヨガ13年の旅。

 毎週木曜日、私はジムでの45分間のスタジオヨガに身を委ね、土曜日の朝9時からはオンラインヨガに60分間参加しています。気がつけば、もう13年もヨガが人生の一部になっているんですね。ちなみに、木曜も土曜もエリコ先生にお世話になっています。

 年に数回、避けられない予定で休むことがありますが、ほとんど欠かさずに出席しています。私が休むと、まるで小さな事件が起きたかのように、周囲がざわつくことも、今ではちょっとしたジョークになっています。(笑)

 木曜日のジムでのヨガクラスは、慣れ親しんだ顔ぶれが多いのですが、時々新しい人もやってきます。この間、若い女性が参加し、私の隣にマットを敷きました。

 ヨガは、経験者と初心者の差がはっきりと現れるものです。その女性は、おそらくヨガをほとんど経験していないようでした。そんな彼女を見ていると、私自身がどれだけ成長したかを実感しました。ヨガは体力や年齢でなく、どれだけ向き合ってきたかです。なんでもそうかもしれませんが。

 そして、いつもお世話になっているエリコ先生に、このことを話しました。

「隣に若い方がいらっしゃったのですが、私がヨガで成長したことを実感しました。やはり、継続は力なりですね」と伝えると、エリコ先生はこう答えました。

「ヨガの習熟度は、例えばつま先で立つポーズをとった時に、その先端まで意識が行き届いているかどうかでわかります。それは、右手で上手にお箸が使えるけれど、左手では慣れていないのと似ていますね」と。

 しかし、レッスンが終わると、エリコ先生はあることに気づいたそうです。

「ヨガを行っているかどうかは、佇まいと呼吸に現れますね。今、レッスン中にそれに気づきました」と。私の質問に対する答えが、レッスン中に見つかったようです。

 なんとも深い答えでした。「ヨガをしている人としていない人の違いは、佇まいと呼吸にある」。そう考えてみれば、例えばバレエをしている人には特有の姿勢がありますよね。ヨガを続けることで、私の姿勢も改善され、体幹も強くなりました。身体に力が入るような瞬間も、きつい階段を上る時も、呼吸を忘れません。ヨガは単なるポーズの実践ではなく、生き方そのものになっていたのです。