映画『最強のふたり』鑑賞 (原題 Intouchables)

フランス映画『最強のふたり』鑑賞してきました。
水曜のレディースデーのため、劇場いっぱいでした。




感動度を結論から言いますと、
人生のなかで一番と言ってもいいほど、
笑って+泣いた映画でした!!!

エンドロールで涙の余韻に浸り、
感情高ぶるなか、映画のプログラムと原作本を購入。
プログラムを熟読し、ゆっくりとディナーをしてから家に帰り、
先ほど、原作本を読み終わりました。

もう一度観にいくだろうなと思います。
2回目は、映画の背景、音楽を知った上で味わいたいです。





物語は、実話に基づいているそうです。



映画.comより】

パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった富豪の男と、介護役として男に雇われた刑務所を出たばかりの黒人青年の交流を、笑いと涙を交えて描く実話がもとのドラマ。まったく共通点のない2人は衝突しあいながらも、やがて互いを受け入れ、友情を育んでいく。



演技しているのか、それとも本当に笑っているのか?
区別がつかないほど、観ている側も入りこんでしまいました。

フランス人のシュールな笑いが満載なのです。
こんなのフランス人にしか作れないよーというような。
アンバランスなバランス感。絶妙!
思い出すだけで、笑いがこみあげてきます。

日常的な1つのシーンが長めであることも印象的でした。
そんなところにもリアリティーがあると感じたのかもしれません。
心のこもった丁寧な作りだなぁと思いました。

■こちらのダンスシーンは、笑いましたね。
(もっと笑ったところがありましたけどね。笑)



満席の劇場は、男性の低い笑い声が結構していたので、
私も便乗して、声をあげて笑うことができました。
それでいて、涙がポロポロと流れます。

音楽もかなり効果的でした。
言葉でないところで感情が揺さぶられました。

ポップスとクラシック、両方流れていましたけど、
ピアノ、ヴァイオリン、ハーブを背景に、
ブラックジョークや下ネタがあり、ある意味バランス? 笑





そして、監督は、ドルチェ&ガッバーナみたいな配置の男性二人のコンビでした。
1971,73年生まれだから、私と近い世代です。





そして、劇場でついつい購入してしまった原作です。

『A Second Wind』



突然の不幸に見舞われたフィリップの事実がそのまま綴られており、
映画とはまた違った印象を受けました。
どちらかというと暗い印象です。
こんなに不運なことが起きてしまうのかと、
ちょっと苦しくなりました。

だからこそ、介護人のアブデル(映画ではドリス)が
その闇から抜け出せるために必要だったんだって、
この二人の出会いが、とても運命的だったのだと感じました。

出会いはいつも運命的なのでしょう。
誰でも、心の闇はきっとあるし、そんな時に出会った人に救われたり。
自分のありのままの姿が誰かのパーツに
すっと入っていくことってあるんでしょうね。


国は違うけど、笑ったり泣いたりは一緒。
映画って世界をつなげるものだと感じました。
来月のフランスが余計に楽しみにもなりました。