『ダークナイト・ライジング』鑑賞。

銃撃戦、アクション、破壊のシーンが多い映画は、
映像酔いをしてしまうのもあって、苦手なのですが・・・。

先日『踊る大捜査線』の特集本を買いまして、
ユースケ・サンタマリアさんが、『ダークナイト・ライジング』について、
「最近、『ダークナイト・ライジング』を観て、すごくいいなって
思ったんですよ。クリストファー・ノーラン監督の映画って、
善とも悪ともつかない、得たいのしれないもやもやとしたものが魅力とあって
それで、何回も観たくなるんですよね」とありました。

正しいとか正しくないとかで、判断できないところに魅力を感じていると
あっては、どういうものなのかな、と私も気になり、行ってみることにしました。


クリストファー・ノーラン監督といえば、『インセプション』もそうです。
人の心にある記憶が何層にも重なっているという構造を、
こんな風に表現するなんて?! と驚きの作品でした。
私の心もそうなってるだろうと視点が深くなり、
自分の心のケアにも、変化が表れてしまったほどでした。


『ダークナイト・ライジング』




銃撃、爆発、破壊・・・凄かったのですが、
なんだか、酔わずに済みました。作った方に感謝です。


心身共に傷ついたブルースが、8年間の引きこもり生活を経て、
再びバットマンとして立ち上がる…というストーリーです。

キャットウーマンは、アン・ハサウェイ。
その役は、憧れだったようですね。★こちらインタビュー記事

『ワン・デイ 23年のラブストーリー』を
7月に観ましたけれど、全然違う役で驚きました。
今回は、男たちを足蹴りで倒していくシーンがカッコよかったです。


映画の内容は「深いなぁ・・・」と思いました。
ユースケさんが言われるような、「善とも悪ともつかない」
というのは、わかる気がしました。

私としては、バットマンは、誰だかわからなくていいというところに、
バットマンの謙虚さを感じてしまいました。
ヒーローは、顔が隠れていていいんだと思いました。

でも、バットマンとして生きることではなく、
人として生きることを願う人もいたりして、
そんなふうに役割を演じている、使命を全うする姿に、
痛みや苦しみ、悲しみなども感じました。

体が壊れているのに、奈落の底から這い上がろうとするのです・・・。
ものすごい努力の後の復活劇でした。
恐怖を乗り越えるために、恐怖を感じながら立ち向かうところとか。
観ていて辛いものがありましたが、そこに深みがありました。


これで3部作が終了みたいですが、
最後は、また始まりのようでもありました。



レイトショーだったので、23時半に東京の街を歩いていて、
やたら、平和に感じました。笑


家に帰り、もうすこし映画に浸ってみようと。
映画のレビューを読みました。

凄くファンが多いのですね。
しかも、涙した人も多くいらっしゃるそうで。

内容も映画もとてもよかったです。
しかし、私は、読みとりが浅かったのでしょうか・・・。
涙までには至りませんでした。

アクションものにやっぱり不慣れのようで。笑


今週は『最強のふたり』も観たいなと思っています。
こちらは、好き系間違いなさそうです。