映画『ツリー・オブ・ライフ』鑑賞。

夜21時から上映の回で、『ツリー・オブ・ライフ』を鑑賞してきました。
感想をその日にブログに書こうとしたのですが、映像に酔いすぎて、
帰りの山手線で、電車がホームに入って来るのを見て、また酔ってしまい、
一夜明けての記事アップです。いやいや、お酒にも弱いけど動きがあるもが
本当に苦手なんです。なんか、前世からひきづっているのかな?笑


『ツリーオブライフ』は、1950年代アメリカの家族の物語です。
人も自然も愛しなさいと優しく諭す母と、抜け目なく立ち回れと厳しく教える父
との間に3人の男の子たちがいて、毎日厳しすぎる父に恐れながら生きていくんです。母親もまた、厳格な父に従います。何か、昔の典型的な家族像のような気もして
観ていました。




映画では、正直理解が難しいところがありました。
前半の30分くらい、世界遺産のDVDのように、
生命とか地球とか宇宙の映像が流れ続けました。


家族の物語を早くみたいのに、ずっとそれだったので、
「え?!」ってなりましたが、流れに従いました。


それから、ようやく家族の物語が始まりました…。
その家族の長男が40年後から、回想している設定です。
世間的にも、父親の言うとおりにも成功をおさめたのですが、
何か心が満たされない。そして、少年時代に思いを馳せます。


あらすじが下手なので、
ここまでにしておきます。笑


とまあ、一般的には、難解そうなところも炸裂しておりましたが、
私は、私なりに解釈ができました。


厳しい父、優しい母、に育てられた人は、もっと共感できるかもしれません。
私の場合、優しい父、優しい母に育てられたので、
親が厳しくて怖いとは、思ったことがありませんでした。
なので、どちらの顔を立てようかとか、
葛藤することって、本当に少なかったと思います。


しかし、わたしは、どこかで厳しさを体験したかったのでしょうか?
意識的に男性の多い職場に就職しました。
また、人生についていろいろ教えてくれた人たちは、全員男性ばかりです。
みんな、やさしいひとばかりです。笑


そうやって、私は、勝手に中庸なバランスをつくるように
20代は、動いていたんだろうなぁと解釈しています。
いまは、自分の中で、中庸であることはいい感じがしています。


自分が親になるときが来るかわかりませんけど、
厳しくするか、やさしくするか?って親のほうに
きっと葛藤があるんでしょうね。


中庸であれば、差し引きができるのかな?
ま、中庸になったいまのほうが、
いろいろな人、物への共感性はとても高まりましたね。


そんな風に、自分の父性と母性の部分について、映画を観ながら
主人公と一緒に子供時代を回想するのです。


結局、映画では答えは別にありませんでした。
それぞれが、見つけてくださいということでしょう。
ま、本当に観る者に余白感いっぱいの映画でございました。