『愛するということ』 エーリッヒ・フロム

今日は、『愛するということ』エーリッヒ・フロム を読みました。
先日、『生きがいの創造』を6年ぶりに読んでいたときに、
その本のことが紹介されていたので興味を持ちました。


フロムいわく、「愛は、鍛錬によって身に付けるべき技術である」と。

その言葉を読んだとき、なんとなく共感しました。
でも、具体的には「こう」って言えません。
それから先は、どこにそれが書いてあるんだ!と
謎を解明していくかのように、どんどん読み進めたくなりました。

本の感じとしては、「愛とはなんだろうか?」をずっと考察しています。
こういうものだと思っている人がいるだろうが、そうではない。
というような書き方で、一般的な考えに反論する形で、
フロムが自分の考えを述べているスタイルなので、
わかりやすく入ってきやすいと思いました。

読む方によっては「え?そうじゃなかったの?」と
期待外れになってしまうところもたくさんあるのではないかと感じました。


最後の章で、思わず泣きそうになったところがあります。
レストランで読んでいたから、泣けなかったのです。


「1人でいられるようになることは、愛することができるようになるための必須条件である。もし、自分の足で立てないという理由で、誰かしらにしがみつくとしたら、その相手は命の恩人にはなりうるかもしれないが、二人は愛の関係ではない。逆説的ではあるが、一人でいられる能力こそ、愛する能力の前提条件なのだ」。


最近までの私は、「一人でいることが苦痛」で仕方なかったのです。
一人を避けるかのように、行動好きでした。
しかし、今は前向きに「一人でじっといようとする」ことを選ぶ自分がいて、
なんで、そんなことをしたがるのだろうか?と無意識が望む選択を
不思議に思っていました。

でも、もしかして?と思っていたんです。
一人でいることが必要で、何かを感じようとしているのだろうと。


だから、これから自分がますます生産的に自分を発揮するための、
準備段階にあったというような解釈ができたので、とてもホッとしました。


まだまだ他にも深めてみたいことがいっぱいありましたね。
気になるページに折り目をつけながら読んでいたら、
折り目が5ページに1回くらいついてしまいました。


「愛は、鍛錬によって身に付けるべき技術である」の
フロムの考えをもとに、自分のこれまでを振り返る形で考察したいので、
もう一度、読もうと思っています。