Londonのどこの書店でも見かけた、小学生に人気らしき『Tom Gates』。

 Londonのどこの書店でも見かけた、小学生に人気らしき『Tom Gates』。小学生のTomの日常が面白おかしくイラストと一緒に描写されています。私もハマってしまい、短期留学の目的、「英語学習の継続化」に見事貢献してくれている本です。

 ある日、私の前進を阻むものに、姪っ子とのやり取りで気づきました。
 姪っ子におとぎ話が詰まっている読み聞かせの本を、「読んで!」と持って来られたとき、大人でも知らないおとぎ話的な日本語が使われていて、「これ、難しいけど、いいの?」と姪に確かめたことがありました。
 すると、「いいから読んで!」と言い返されたのです。そのときに「大人は知らないことが嫌なんだな」ということに気づかせてもらいました。子供の世界は、知らないことがいっぱいなのは当たり前。だけれど、知らない中にいても、全然平気なのです。だから、私も知らないことがたくさん書いてあったとしても、気にせずに読みすすめてみようという視点になり、今まで数行読んでギブアップしていた英語の本も、「読み進めることに意義がある」というところに考えが落ち着いたことが、「できないよ~」というネガティブエンジン絶滅へもつながりました。
 知らないことも、「あれ?どこかで聴いたことがある」を体験することで、上書きされるのでしょう。そうやって、自然と言葉が覚えられていくのだと改めて思いました。




 この本の特徴的なのが、ほとんど単語を調べなくていいほど、ビジュアルからも単語の意味を想像できてしまうような象形文字とも言えるような、アルファベットです。
 漢字という形はそもそも「イラスト」から出来たもので、例えば「木」はだったりするので、意外とビジュアルから言葉を覚えられるという特徴があります。読み方を知らない漢字も、似ている漢字から想像できたりもしますし。しかし、この本なら、ビジュアルから入ってきにくかったアルファベットのイラスト化により、頭脳にも入ってきやすくなっていると思います。




 感情を表わす言葉と、顔のイラストのセットで入ってくれば、自分がそういう気持ちになった時に使う言葉であると、間違うことを恐れる大人も安心して、アウトプットできることへもつながると思いました。
 また、文法的な観点からすると、関係代名詞や多少長めの文章の構成というのも、イメージごと頭に収納できれば、文字を処理するスピードより格段に理解がはやい感じがします。




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