泣くこと。

「ジャンプ写真を撮るよ!」というと、トータル10回くらい
ジャンプしてみせてくれたゆめちゃんは、たいてい本気です。
縄跳びをしていても、最後が「できた」ところで終わらないと終わらせてくれない。
できるかできないかは、気持ちの問題なんだとわかっているかのようで気持ちがいいです。




ゆめちゃんと遊んだ日の夜、ネットのニュースで、
自分の業務ミスを隠ぺいするための工作に失敗したという話を読みました。
つまり、弱みを見せることができなくて、悪知恵を働かせるという事件になった話。


ミスが起きたのならば、そのミスをどうにか修復するため、
人に頭を下げながらお願いしてでも協力してもらったほうが、
きっとどうにかなったのだろうと思います。
そして、次回からそうならないように復習しておけばいいのです。


その記事に「人に弱みを見せられない」という言葉がそこにあって、
ゆめちゃんとの、あるやり取りとつながりました。


ことちゃんとゆめちゃんが、どこかに行ってしまっていた、がちゃがちゃの小さなおもちゃを
たまたま洗濯された靴下の中から発見し、パパにどちらが見せるかということで
ちょっとだけ争っていて、ことちゃんが発見したのだから、ことちゃんが持っていけばいいことなのに、
ゆめちゃんが姉の権力で、ことちゃんからそれを奪ってでもパパに持っていこうとしていました。(笑)


結局、ことちゃんの手中にあった小さなおもちゃですから、
ことちゃんが持っていくことに成功し、
ゆめちゃんが「なんか、涙がでてきた」と言いながら、
目がウルウルとしてきて、本格的に泣いてしまいました。


「そんなことで泣くんじゃない」という大人の声も聞こえてきたので
別の大人がいてもいいなと思った私は、
「どうしたら涙が止まる?」とゆめちゃんに聞いてみました。


そうしたら、「わからない~」とまだ泣きながら言いました。
ゆめちゃんの涙の理由は、「パパが好きだから」しかないでしょう。(笑)


やがて「ゆめちゃんのこと見てくれていない」と言ったので、
私は、「ジロジロジロ…。望遠鏡で見ちゃおうかな。双眼鏡で見ちゃおうかな?」と
ジェスチャーをつけながらジロジロとゆめちゃんのことを見たら、
すっかり涙が止まって、笑い始めたのでした。


大人のライフコーチングをしていて思いますが、
感情の抑制癖は、なかなか手ごわいものです。

自然と出てきちゃた涙。
味わって流すことも必要な気がしています。