ウディ・アレン監督の『ローマでアモーレ』観賞しました。ジャンルはラブコメです。
ウディ・アレン監督。77歳も登場していました。間とか台詞とか、設定も全部が面白く感じました。笑いは大事と再確認です。
舞台は、全部ローマというところも、美しい景色、ロマンチック、何が起こるかわからない、後先考えず今を楽しもう!といった感じです。大学生以来、ローマへ行っていないので、また行きたくなってしまいました。
道に迷っていた女性が、通りすがりの男性に道を教えてもらおうとするのですが、お連れした方が速そうだからと案内をし、ディナーも一緒に過ごし、婚約へ。そんな恋愛小説のような物語からスタートします。
そして、そんな女性のお父さん役をしているのが、ウディ・アレン。元オペラ歌手演出家という設定です。それで、婚約者の家族に会いにローマへ奥さんと行くのです。婚約者の家は、葬儀屋を営んでいます。婚約者の父親に 「道わかりました?」と訊かれて、ウディ・アレンは、「霊柩車のあとを追っていったら、わかりましたよ」と答えるシーンとか、いちいち台詞も面白いので、全てが見逃せません!
その婚約者の父親が、シャワーを浴びながらオペラを歌っているところを、ウディ・アレンが聴き惚れて、演出したいといい出して、でもシャワー室の中だけしか、うまく歌えないという。そこからの発想の転換が、自由すぎて、思い出しただけで笑いがこみあげてきます。
そのほかのストーリーとしては、勉強をするためにローマに来ている学生カップルがいて、彼女の友達が、恋愛で落ち込んでしまった女優の卵である友達が家に遊びにくることに。彼は、絶対に彼女のことが好きだったはずなのに、その友達に心奪われてしまって・・・・というもの。
彼を演じるのは、『ソーシャル・ネットワーク』主演のジェシー・アイゼンバーグ。ソーシャル…のときも思ったのですが、彼は、空想にふけっている演技がうまいなぁと。見ている方も一緒に気持ちを味あわせてくれる。
一方、彼女の友達役のエレン・ペイジは、『インセプション』に出ていたとき、知的な学生役でしたが、今回は女優の卵で、インテリぶる? 感じとか、イマジネーションを誘う言い回しとか、すっかりなりきっていて、こんな友達どっかでいそうだけど、でもいなさそうでもあるし、独特のキャラを演じていて、楽しませてもらいました。
そして、『ライフ・イズ・ビューティフル』に主演していたロベルト・ベニーニに、また出会えるなんて! という嬉しさがありました。
ペネロペ・クルスは、コールガール役。登場の仕方からして面白いものがありました。
あと、衣装について思ったことですが、イタリアだからか? みなさんシャツをINして着ているのが印象的でした。最近、私もその着方をするので、イタリア風になっているのかなと。MADE IN ITALYが多くなってきている気がしないでもありません。でも、ウディ・アレンって、いつもシャツをINしているイメージがありますよね。そことも関係あるのかな?(笑)
ということで、4つのストーリが交差しているもんだから、感想を書けば書くほど切りがなくなりそうですね。
一見、日本人からしたら非日常的な夢物語、空想っぽいものなのかもしれませんが、「受けいれる」という台詞もどこかであったように、きっと何かがもたらされていることに、気づかせてくれる、人生をもっと楽しくできる要素がいっぱい詰まった作品でした!
ウディ・アレン監督の作品をまた楽しみにしたいです!
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