反応。

「だから、パワースポットですよね」
対面セッションが終わってから、クライアントさんが言いました。
そのひとは、2時間前よりも明らかに笑顔になっていました。

「パワーをもらった」と言われると、私はいつも思い出すことがあります。
2007年にスピリチュアルスポットと言われる、沖縄の久高島へ行ったのは
独立して1年くらい経ったころで、どんどんお客様も増えていた時期だったのですが、
精神的には、なんだかわからないけれど不安なこともあり、
パワーをもらいに行こうと、人生初のひとり旅に出たのです。
そもそも、「ひとりが苦手」の克服でもありました。
「ひとりでも大丈夫」になれたら、ようやくスタート地点に立てるような、
なんとなく、そんな予感もあの頃はしていたのです。

沖縄は、初めてで、6年ぶりの車の運転もして、
久高島のフェリー乗り場に行ったのです。
どんな神様が降臨してくるのだろうか?
そんなことばかりを期待していましたが。(笑)

何も分からないですから、とりあえず「島人ガイド」をつけました。
島人ガイドは、60歳の「ゆたか」さんというおじさまでした。
メンターの金井さんと同じ名前にご縁を感じました。

ゆたかさんは、島のオススメスポットに、車で連れていってくれました。
白い砂浜と抜けるような青空。蟹がものすごいスピートで横歩きしていました。




そこで、私はお守りになりそうな貝殻はないかと探しました。
まぶしすぎす砂浜の上に、きらりと光る白い貝がありました。
手のひらにのせてみると、じわじわっとパワーをもらっている感触がしました。

「この貝殻からパワーをもらった気がします」とゆたかさんに言ったら、
「あなたの中にパワーがあるから、潜在意識がそう反応しているだけ」
「もう、すでにみんなパワーを持っていて、気付かないだけですよ」と、
教えてくれました。

その言葉で、急に元気になっていきました。
私をここに連れてきたのは、私だったのでしょうか。

確かに、貝殻は何もしていません。
それを見て反応した私の反応でした。
もらったと感じるのは、自分の中にあるからということです。

相手は、自分で答えを言いながら、パワーアップしていく。
セッションは、そういう場だから、「パワースポット」という言葉はありだと思いました。