第98回草月いけばな展 | 3期「いけたら、花は、人になるのだ」




花は美しいけれど、
いけばなが美しいとはかぎらない。
花は、いけたら、花ではなくなるのだ。
いけたら、花は、人になるのだ。

*・゜゚・*:.。..。.:*・゜

 ヨガをご一緒にしている方の展示は第三部ということで、再び行ってきました、草月流いけばな展。休日ということで激混みでした。しかし、混雑の理由はそれだけではないようで…。

 第三部の展示、さらに凄いことになっていました!!! 「どうしたら、この発想になるのかしら?!」という声が、ちらほら聴こえてくるほど。私が「いけばな」と思っていた世界って、一体何だったのでしょうか? 想定外すぎて、私の発想力も鍛えられたのではないかと思われます! 家に戻ってからのコーチングセッションは、また一皮むけたと、自分でも感じられるものでした。

 好みの作品をまた撮影してきましたので!



 流木との組み合わせ、神秘的です。尖った感じと、花の柔らかさの表現が、より花の魅力を引き立てているかのようです。



 だんだんと不思議な世界へ…と迷い込んでいきます。



 ファー!!!! カラーの絡まり具合がなんとも言えずGOOD! 左下、「新人賞」のようです。どちらかというと、ドライフラワーで造られていました。シャビーな感じが、ヨーロピアンテイストないけばなです。実物のほうが、全然存在感ありましたね。




 サツマイモがいけばな? 奇跡の青い薔薇1輪。写真で見るとぐっちゃぐちゃのように見えますが、すべてが絶妙なバランス感覚で、とにかく、目の前に立つとエネルギーを感じられるほど。



 後半へと入ってきました! 太い流木の大作が続きます。存在感や安定感。地球の息吹を感じられるほど、より自然界にも近い感じで生けられている雰囲気。知人の作品も発見!



 こちらです。普段の印象よりも、ぜんぜんどしっとしていて、割とシンプルではないですか?! でも、こうしてあとから写真でゆっくりと鑑賞してみると、らしさがにじみ出てきているような気もしてきました。冒頭の言葉「いけたら、花は、人になるのだ」を感じます。とくに、上と左に見える、小さな赤い実のついた木が、ちょっとさりげない感じにあるところが、奥ゆかしいし、チャーミングな感じが伝わってきました。こうしてみると、やっぱり個性的ですね!しかしながら、真ん中の茶色が実は、全体を引き締めているようにも見えて、陰と陽があり、深いですね・・・。



 ひときわ目を惹いていたのは、左上のオブジェです。どうしてこれが出てきたのかしら? ジブリ系? 写真ではその鮮やかさが半減してしまっていて残念です。そのほか、「いけばなアスリート」と名前を付けたくなるような、躍動感あふれるクリエイティブ作品たちでした。草月流、すごいな~。



 最後に、草月KIDSたちの作品です。私も子供時代に、そろばんより、「いけばな」習えばよかったかも。(笑)



 最後の家元メッセージもいいですね~。植物を通じて生きることへのエール、たくさん受け取りました。2枚券をいただき、2日間に渡り、鑑賞できて幸せな時間でした。植物を美しいと感じている感情が引き出されたと同時に、今幸せ感を味わわせて頂きました。草月流の皆様、ありがとうございました!!!