「上手ですね!」より「感動しました!」ポイントを。

 Autumn Liveまであと5週間。本日もライブで歌う3曲をすべて練習してきました。先日、大阪EVENTのランチ懇親会でゲリラライブをしたのもあり、なんか急に『花束を君に』の感じが掴めてきました。動画も撮影したのもあって、自分の歌い方を客観視できたのがよかったのでしょう。発表する場があると、人は急に成長するのだと思います。

 宝地先生に、「お客様に感動したって言われましたよ。私の歌を聞いて、親子でボイトレを始めたという方も出たようですし!」と言うと、「うまいって言われなかったんだね。(笑)」と返ってきました。

 宝地先生は、「うまいって言われちゃダメ」と、一風変わったことをおっしゃいます。でも、なんかそれはすごくわかるのです。素人的に「うまい」と言われないことは、逃げかもしれませんが、「うまい」と「感動した」とどっちを言われたいかと思えば、「感動した」のほうが、なんかいい気がします。芸術の世界は正解がないから、ジャッジするものでもないですしね。




 何度も練習しているのに、その都度発見があります。『Time to say goodbye』の最後の部分は、オペラのような感じで、「イヨォー コーン テーーーーー!」と歌うのですが、イをいうときに、ヒをいうときの空気の始まりでイの形にして、イヨォーと発声。最後のテーーーーーは、顔を上に向けたほうが出るなぁとか。どう歌いたいか? というよりも、口の形で音が決まるという世界。これは、英語の発音にも同じことが言えるように思いました。母国語の発音ならば、どう言いたいか? を含ませることもできるけれど、そこまで発音が身体の根底から身に着いていない場合、口の形がどれほど大切かということなんでしょう。以前、「感情込めなくていい」と宝地先生に教えてもらったことがありますが、そういうことなんでしょうね。今更わかったりします。

 という風に、いつもなら先生に解説されるところを、自分でどうすれば音が出てくるのか? を見つけることができるようになったのは、成長の証です。「自分で自分を修正できる」ところまで来る感じが、自分の中に先生を持つこと、なんだと思います。