映画『シング・ストリート 未来へのうた』鑑賞。

 水曜日なので何か映画はないかなと、ネイルの後に適当に調べていたら、レビューの満足度が高そうな映画を見つけました。早速、劇場に行ってみると、「満席!」。そんなの今どき珍しいですよね~。ということで、その次の回17時20分~を予約して、その間はテラス席で次回のメルマガの内容を練ったりしていました。

 副題に「未来へ」と入っているのも、シンクロです。7.20EVENTのテーマは「Future」なので。先週観た『ブルックリン』も未来へのストーリー。今、こういったメッセージが時代的に必要なのでしょうか。

 夕方の回も満席になりました。幕が大きく開き、もうすぐ始まろうとするときにタイトルが、『フラワーショウ』。
??? 間違えたか?!と思ったひとが数人席を立ち始め、それに続いて第二波も立ちはじめ、私は隣の隣の女性に「違いますね~これ」と同意を求めたり、場内が混乱。結局、フィルムを間違えて入れてしまったようで。そんなミス初めて。ヒューマントラストシネマ有楽町・・・・。でも、『フラワーショウ』も観たい!



 さて、映画のあらすじとしては、1985年ダブリン。って…また? 映画『ブルックリン』も、はじまりは、アイルランド。アイルランドの人々は、海を渡りたい願望が強いのでしょうか。 

 1985年のアイルランドは大不況。一方、旋風を巻き起こしていたのが、ブリティッシュミュージックだったようで、この映画で使われているBGMは、きっと私よりも5歳上の世代には、懐かしい作りになっているようです。
 不況のあおりを受けて、荒れた公立高校に転向せざるを得なかった14歳のコナーは、学校生活では、とにかくいいことがなかったわけです。そんなときに美しい女の子に出逢い、一目ぼれ。「バンドのMVに出ない?」と思わず声をかけてしまいます。それから、バンドを募集し始めて、どんどん曲を作って、女の子にも曲をプレゼントして、MVにも出てもらって…と、バンドをしながらどんどんクリエイティブになっていって、女の子との距離も近づいて…。とにかく、ロックバンドとともに前に進む少年たちが楽しそうでよくて、それを応援する、すでに20歳くらいにして夢破れたお兄さんの導きっぷりもいい感じで、泣けてきます。あとは、細かいところで突っ込みたくなるような笑いも随所に満載。2回観て確認したい!監督・脚本:ジョン・カーニーのほかの作品もチェックしたいところです。

 ちなみに、主役の男の子は半年かけてのオーディションで選ばれた、ボーイソプラノの子なのだそうです。もちろんボーカルでの主演ですので、美しい歌声もたくさん聞けます。演技が初めてだったというのはびっくり! 言われてみたら初々しいけど、すごく自然な演技が、ひたむきさとさわやかさと涙を誘いました。

 「前へ進め!」というメッセージが強く観ているものに伝わってきます。『ブルックリン』も『シング・ストリート』も、青春時代の大人になる手前の世代が、とにかく前進する強さがすごい。大人だって、前に進めばいいだけなのに、このシンプルな感じが達成できずに、進むためにはどうしたらいいのか? ってなっちゃうんですよね。ここでしょうね。

 ちなみに、ネットで調べてみると、あついレビューが多いです。満員だったのがわかります。歌はいい!



※以下は映画を観た後に、きっと視聴したくなると思います!