クロアチア、スロベニア旅日記 ⑦-1オパティア【クロアチア】~ブレッド【スロベニア】

 「急がず7:30ロビーでいいですよ」と言うのに、7:20にはバスが出発できてしまう。このツアーには、全国各地から参加されていて、東京の私たちが一番バスに乗るのが遅い!(笑)


 8日目は、クロアチアから一気にオーストリアへ北上410㌔の旅です。帰りの空港がドイツのためです。

 その道すがら、もとは貴族の別荘地、今は高級リゾート地である「オパティア」へ散歩に立ち寄ると旅程にありました。地名はクロアチア語で修道院を意味し、14世紀以来の歴史深いベネディクト修道院"Opatija Sv. Jakova"が町の名の由来にもなっているそうです。
 散歩だけでもいいですよ。いい土地のエネルギーをしっかり吸収すると運気上昇です!

 




 紺碧のアドリア海を瞼の裏にまで焼き付けて、朝からさわやかな気分に包まれました!

 8:45にはオパティアを出て、クロアチア~ボスニアヘルツェゴビナ~スロベニアとハイウェイを通ります。国境を通るので、そのたびに入国審査が一応あります。日本人だと怪しまれにくいです。顔パスもありました。

 クロアチアを出るときはスムーズに。ボスニアヘルツェゴビナに入るときは、入国管理局がバスに入ってきて、スタンプを押してくれました。一人一人のパスポートの顔写真と実物を確認しては、ニヤっと笑顔を浮かべる面白い男性でした。
 私は、一番後方に座っていたのですが、私の顔を確認したら、スタンプをわざと押さないでパスポートを渡してきました。(笑)
 ”No Stamp???”と私が言うと、スタンプを手渡され、自分で入国審査のスタンプを押すという貴重な体験をしました。リアルに「カシャ」っという感じで、重みがありました。
 ボスニアヘルツェゴビナからスロベニアに入るときは、私たちがバスを降りて、入国審査室でスタンプを押してもらうというシステムでした。



 添乗員さんの小話で、パスポート事件の話がありました。
 日本人は、几帳面なところがあり、入国管理局が順不同な適当なページにスタンプが押すことを「なんで?」と大半の日本人は思うもの。しかし、ラテン系からしてみたら、「え?!」なのだそうです。

 ある几帳面な日本人参加者が、あるとき入国審査が通らなかったようです。
 なぜなら、スタンプが薄くて、あとからマジックで線を書き足していたからというのです。スタンプ以外の書き込み厳禁です。入国管理局の人しかスタンプを押したり、書き込んだりしてはいけないページだとのことでした。
 また、スタンプがあちこちの押されて、どれがどの国か? わからなくなってしまいます。そこで、どのスタンプがどれかを整理するために「娘と行ったNY」などと、書き込んでしまうひとがいるそうです。もちろんそれもNGです。
 添乗員さんの語りが上手すぎて、みんなで話を爆笑して聞いていましたが、明日は我が身かも…と、思ってしまいました。


 さて、この日のランチは、添乗員さんのアレンジで、予定と違ったところになりました! しかも、「皆様に旅を満足していただけるように、デザートもお付けしました!」と、これも想定外。
 さすが機転が利きます。10月28日の出発日には、「人気添乗員日」と書いてあったとおりです。37歳の女性Nさん、毎日プロの仕事ぶりでした。

 ランチ場所は、「ブレッド」。そう、初日のブレッド湖の近くです。初日のブレッド湖は、霧の立ち込める中、とても幻想的で美しい写真が撮れました。しかし、ブレッド湖と検索すると「晴れた日のブレッド湖」の写真をたくさん見てきたのもあって、ぜひ晴れた景色を見たいなと思ったものです。ああ、もう一度ブレッド湖に行きたい!



 ランチは山小屋のような、とても落ち着くアンティークな雰囲気のHotel Ribnoです。









 スープ、メインのポーク、デザートも最高です。レストランの一角には、ウエディングの用意がされていました。スロベニア人の憧れのブレッド湖での結婚式のためでしょうか。

 バスに戻るときに思わず、「ああ、晴れのブレッド湖が見たい!!!」と叫んでしまいました。すると、添乗員さんがたまたま近くにいるではないですか!

 きっと、私だけではなかったのでしょう。添乗員さんがバスの運転手さんに何やら交渉をし始めていました。そして、念願の晴れのブレッド湖へ寄ってくださることになりました! 「運転手さんがゲルマン系じゃなくてよかったですね」「初日の曇りが帳消しとなり、全日晴れの旅行となりましたね。みなさんの日頃の行いです! ありがとうございます」と添乗員さん。参加者の皆さんとも盛り上がりました。

 ホテルから3キロくらいのところにブレッド湖なので、すぐに見えてきました! 1度行ったところに、もう一度行けるとは、夢にも思っていませんでした。

 「わーきれーーーーーーい!!!」
 あまりにも興奮しすぎて、バスから降りて小走りし、コケそうになりました。(笑)
 




 晴れを見たときに思いました。「霧のブレッド湖もやっぱりよかった!」と。 写真を撮りながら、喜びも2乗に! 100%提出の旅行満足度アンケートでは、10段階評価で10をつけよう。(笑) 



 博多弁の添乗員Nさんと一緒に!

 ブレッドを後にして、バスはオーストリアへ約4時間走ります。夜は、ミラベル庭園、モーツアルトの生家、ザルツブルグの夜景絶景スポットへ。

続く・・・