切なさが後引いています。『イミテーション・ゲーム』観賞してきました。私が記憶している中では、『アルバート氏の人生(2011)』以来のとても切ない映画です。
★公式HP
http://imitationgame.gaga.ne.jp/
★YouTube
http://youtu.be/Lzd7MAd0J5A
ロンドン出身の英会話のインストラクターに、いい映画だよと薦められました。「主人公と僕が似ているところがあって、観ていて恥ずかしいし、妙だったよ(笑)」と言っていたので、どこが似ているんだろうか?
というのも興味深いところでした。
第二次世界大戦時、ドイツ軍が世界に誇った暗号機エニグマによる暗号の解読に成功したイギリスの数学者アラン・チューリングの人生を描いたドラマです。
暗号を解読するのに、人の頭と労働ではなく、機械がつくったものに対抗できるのは、機械だ、というチューリングの考えのもと10万ポンドも機械の開発費が与えられて、暗号解読マシーンを創っていくという成功物語でもありますが、チューリングの心の闇を映す少年時代も交差しながら映画は進んで行きました。
少年時代は変わり者扱いされ、トラウマ的な心の闇も抱えたまま大人になって、それが偉大な機械を生み出したとも言えるのでしょうが、暗号を解ける機械を生み出したところで、そんなことを敵に知られてはならぬこと。戦争が終わって50年経って、ようやく秘密が解禁に。発明しても世間的には浮かばれず、トラウマも癒されず…、あまりにも秘密を抱え過ぎている人生であったことに、とても切なくて、胸が苦しくなりました。
今は、個性を重要視する時代にようやくなりました。私の子供のころは、ちょと自分が少数派なのかな?と思っていて、高校生の時は疎外感を勝手に感じていた時期もありました。しかし今になって、「どうしたらそう考えられるのか?」と聞かれることの方が増えているので、昔よりも自分らしく生きているほうが、好まれているのだなと感じます。切なさと裏腹に、今の時代がとてもよくなったのだと、そんなことも感じる映画でした。
英会話のインストラクターが、主人公と似ているところを発見しました。少年時代の子役が、殆どインストラクターと同じ顔、髪形だったということです。映画の途中でここかと気づいて、噴き出してしまいました。(笑)
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