映画『博士と彼女のセオリー』(原題:The Theory of Everything)鑑賞。




 アカデミー賞主演男優賞受賞のエディ・レッドメインが出演している映画『博士と彼女のセオリー』鑑賞。
 車椅子の天才物理学者ホーキング博士とその妻ジェーンの愛を描く、至高のラブストーリー(実話)です。
 演技、映像、ストーリー、メッセージ性がとても素晴らしく、どれも申し分ないくらい伝わってくる映画でした。何度も何度も涙をぬぐいながら物語に入り込んでしまいました。

 もし、恋に落ちた人が、余命2カ月の宣告を受けてしまったら? 
 自分から離れることを告げる彼、スティーブン。だけれども彼の病気を受け入れて、ともに生きる決意をした彼女ジェーン。自分を支えてくれる人の存在は生きる力に。その後、結婚をして、子供が生まれ、物理学者としても成功を収めていくのです。

 人の優しさ。愛がいっぱい詰まっていて、そこに涙が溢れてしまいました。途中から、ジョナサンという音楽の先生が、ホーキング夫妻の子供のピアノ教師で現れるのですが、彼は、白血病の妻をなくしてから孤独な身。助けられることがあったら・・・と、一家と関わり始めるのです。若い男性が家族の中に入っていくとは、メロドラマになりかけそうですが、子育ての父親の役割やジェーンの心の支え、そして自分の手助けもしてくれるジョナサンとも、だんだんとチームワークとなっていくところが、本当に素晴らしいなと。
 自分の運命を受け入れたり、世の中の正解か不正解よりも、自分なりの方程式を解くことによって、それぞれがベストの形で、居心地良く生きていけるという家族の在り方にも感銘を受けました。2人の支え合いだけでなく、家族を取り巻く人たちの「愛」のほうが、個人的には気になったところです。

 余命2カ月から今では、73歳と言うのですから驚きです!人とのかかわりについて、改めて考えさせられた映画でした。もっと自分にできることもあるはずだと。