東京オペラシティリサイタルホールにて、富永峻さんのピアノリサイタルが行われました。お知り合いになってからもう5回以上リサイタルへ行ったと思いますが、今回、生まれて初めての体験をしてしまいました。
まずはちょっとしたことなのですが、花束を買いに会場近くのフラワーショップへ。店員さんにどんな感じが聞かれたので、「男性なので白とか、ブルーとか、黄色とか」と私が伝えると、「はいわかりました。白、オレンジ、イエローですね」と返事が返ってきて、(笑)まあ、いいかと思い、「じゃあお願いします」とお任せとなりました。
「こんな感じでどうですか?」と見せられて、まずまずと思いつつも、そのままラッピングもお任せしていると、超素朴な花束になってしまい、全く私のイメージするものと違うベージュラッピングに。(爆)富永さんごめんなさい。(シンプルで富永さんは気に入ってくれたようです。笑)
個人的にネガティブな気持になりながら会場へ。友人たち4人で前から6列目、若干ピアニストの手が見えるあたりに座りました。そのあたりが音もいいとか、手も表情も見えるし、ということで人気の席になりがちです。私たちが座った席は、人口密度が高まっていました。逆に反対側の席はピアノリサイタル的には、B席という感じなので空いていました。
演奏がはじまり、人口密度の高さで、細かいことが気になってしまう私の性格からして、第二部は人が座らない方の席に座ろうと決めました。クラシックだから仕方のないことかもしれませんが、おじさんのいびきも聴こえてきて、席を途中で変えていたひともいたくらいです。クラシックが好きな人ほど、色々と気になってくるのかもしれません。
10人のプライベートリサイタルを開いていただいたときに、色々な席に座った経験があったので、他の席でも聞きたくなったのもありました。この日も自由席で有難かったです。
まずはちょっとしたことなのですが、花束を買いに会場近くのフラワーショップへ。店員さんにどんな感じが聞かれたので、「男性なので白とか、ブルーとか、黄色とか」と私が伝えると、「はいわかりました。白、オレンジ、イエローですね」と返事が返ってきて、(笑)まあ、いいかと思い、「じゃあお願いします」とお任せとなりました。
「こんな感じでどうですか?」と見せられて、まずまずと思いつつも、そのままラッピングもお任せしていると、超素朴な花束になってしまい、全く私のイメージするものと違うベージュラッピングに。(爆)富永さんごめんなさい。(シンプルで富永さんは気に入ってくれたようです。笑)
個人的にネガティブな気持になりながら会場へ。友人たち4人で前から6列目、若干ピアニストの手が見えるあたりに座りました。そのあたりが音もいいとか、手も表情も見えるし、ということで人気の席になりがちです。私たちが座った席は、人口密度が高まっていました。逆に反対側の席はピアノリサイタル的には、B席という感じなので空いていました。
演奏がはじまり、人口密度の高さで、細かいことが気になってしまう私の性格からして、第二部は人が座らない方の席に座ろうと決めました。クラシックだから仕方のないことかもしれませんが、おじさんのいびきも聴こえてきて、席を途中で変えていたひともいたくらいです。クラシックが好きな人ほど、色々と気になってくるのかもしれません。
10人のプライベートリサイタルを開いていただいたときに、色々な席に座った経験があったので、他の席でも聞きたくなったのもありました。この日も自由席で有難かったです。
人がいないので、空気の通りもいいですし、今回の「ベーゼンドルファー」のピアノの音の響きもより感じられるのではないかと、期待が高まってきました。
そして、これが大正解。前半の色々な出来事の振り幅もあいまって、超クライマックスになったのです。すべては必然ですからね。(笑)
・音のクリアさ◎
・前後に誰もいない◎
・右に誰もない◎
・富永さんの顔がよく見える◎
・ピアノの蓋に映った内部が美しくよく見える◎
・自分にだけ弾いてもらっている感◎
特に、ラヴェルの「ラ・ヴァルス」Ravel - La valse 驚くべき演奏!!!
このYouTubeの女性も映像だけでものすごい迫力が伝わってきますが、富永さんの表現での迫力感をライブで聴けてしまったのです!
しかも、今回富永さんの顔を見ながら演奏を聴いていたのですが、途中ものすごい泣きそうな表情をされて、私もなぜかもらい泣きをしてしまいました。左から涙が出るときは「悲しいとき」らしいので、物悲しさが伝わってきたのだと思います。こんなこと初めてでした。いつも横顔しか見えていなかったので! それで気づいたのは、ピアニストは俳優でもあるということです。
ピアノを聴くときに、自分が心地よくなるために聞こうという視点と、映画のように内容を掴もうとしながら聴く&観る視点と2つあると思うのですが、今回の私は完全に後者の観方に徹していました。自分的にはそのほうが楽しめるという発見だったのです!
YouTubeの演奏を聴いてもらえるとわかると思いますが、後半に「グリッサンド」という鍵盤を高い音から低い音へいったりきたりするメロディーがありました。そのときに、東京湾大華火祭のクライマックスのゴールドの大玉の花火がこれでもか?! 打ちあがるのですが、花火の映像とその演奏が被ってしまって、私の中でものすごく心が揺さぶられました。
当然、演奏がパタッと終わるフィナーレは、「ブラボー」と叫ぶ人もいたり、私は心の中で「ブラボー」と叫んでいました。夏のリサイタルにふさわしい選曲と後味。アンコール2曲は、その余韻をキープしてくれるような優しいメロディーのラベルで、映画を観終わったあと、ぐったり疲れてなかなか立てないあの感じでした。実際、演奏会が終わったあと、私たち4人は、すぐに立てず。(笑) 会場を一番最後に出ました。
演奏会の後は、中華料理&ディスカッションです。みんなして大満足で、「富永さんの顔が途中から見れなくなってしまって…」と、いつもの演奏会では見たことのない、表情に驚いたそうです。余韻というものは、演奏が終わるときに、何か続いていく感情のフェイドアウトですが、今回の演奏会は、曲順的にもきっと素晴らしい選曲だったのだと思います。余韻がとても長かったです。この演奏会の前にスペインひとり旅へ行ってくるとおっしゃっていたので、旅の影響もあったのかもしれませんね!
私が60歳のときに富永さんが53歳の演奏会もなんか楽しみになりました。(笑) ご縁あって素敵なピアニストとお友達になれて幸せなことだなとしみじみ思いました。本当にありがとうございました。一緒に行ったみんなと感想会が熱かったです!
これからもますます素晴らしくなることしかないと思いますので、富永さんの演奏を楽しみにしています。
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