「最後泣いたよ」と、11月に英会話の先生から超オススメをいただいており、ようやく日本上陸! 先入観になるので、内容は何も知らずして行きましたが、思っていた以上に、たまらなく深い映画。映画を観たあと、話したくてしょうがなくなったり、確認したくなったりする映画でした。1人で行くよりも、2人以上がいいですね。母と行ったので、映画が終わってからディスカッションとなりました。解釈は人それぞれ系の映画ですが、母は大切な部分で間違った解釈をしていたので、そこは指摘しましたが。(笑)それほど、伏線やら、心のことを知っておく必要もあるし、映画を理解しながら進んでいかないと、どんどんどんどん展開していってしまうのです。
あ、すっかりあらすじを忘れてしまいました。(笑)
夫婦の車内のシーンからはじまります。妻が冷蔵庫の水漏れの話をしながら運転していたら、突然ドーン。そのまま妻は帰らぬ人に。しかし、旦那である主人公のデイヴィスは、運ばれた病院で悲しむこともなく、M&Mを買いに自販機へ。ところが自販機が故障してM&Mが落ちてこない。病院のスタッフに伝えるけれど、それはマシンの会社の管轄だからそっちに連絡してくれと。デイヴィスは、連絡先を写メしてその会社へ手紙を書く。妻のお葬式の日に。
クレームの手紙を書きながら、用件だけでなく、自分の今置かれた事実が自然と筆に乗ってでてきて、そのまま投函してしまいました。
その手紙を手にしたカスタマーサービスの中年の女性が、「手紙を読んで涙した」と、突然夜中に電話。15歳の子供を持つシングルマザーでした。
デイヴィスは、妻の死にすら無感覚だったのです。翌日も平然と会社へ出勤。周りの同僚たちにも驚かれまくります。その会社は、妻のお父さんの経営するところで、結婚してからそこで働くようになりました。デイヴィスは、これまでの人生「楽な方」を選択してここまで来たようなタイプの人です。結婚も友達の紹介で、すぐに意気投合したから結婚。
妻が死んでも悲しくないという無感情男に義父は、「心の修理も車の修理も同じこと。まず隅々まで点検して、組み立て直すんだ」と助言。言われたとおりに、妻が言っていた「冷蔵庫の水漏れ」の件に対して、冷蔵庫を分解、破壊。その調子で、狂ったように、ランプ、トイレの扉、パソコン…次々と破壊していくのです。
そうやって分解をしていったことで、だんだんと、細かいところに目が行くようになったのでしょうか…。日常に今まで気づいていなかったものを発見し始めます。すべてが自分の心の投影のように見えていくのです。スピリチュアルです。
ここまで書いて、1%くらいですね。(笑)
ところで、よく不評と言われる「邦題」が結構いいと思いました。でも実は、私は人のレビューを読んで、「ああ、そこにあったのか!」と後から気づいたのです。字幕を追ってしまうと、見落としてしまうような箇所も、いくつか存在しているなんてもったいないです。2回観たいね、と母とも話していました。
無感覚な人が、どう人間としての感情を取り戻していくのか? どう自分と向き合うのか? 感覚を取り戻したとき、人は何を考えるのか?
最後、理由がわからない涙があふれました。主人公が感情を取り戻したときとsimultaneouslyでした。タイマーセットがされていたかのように…。
★好きなシーン発見!
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