母がチェックしていた映画『天使にショパンの歌声を』を、有楽町角川シネマで鑑賞。出演者が本当に歌い、ピアノを弾き…というところも見どころです!何も知らぬまま劇場へ・・・。一体、何をインスパイアされるのでしょうか?
■あらすじ
1960年フランス語圏のカナダの寄宿学校。音楽教育に力を入れ、コンクール優勝者も輩出する立派な名門校でしたが、採算の合わない音楽学校は閉鎖の危機に直面することに。校長オーギュスティーヌは必死に抵抗し、音楽の力で世論を動かす秘策を考えます。そんなときに転校してきた姪アリス。天性のピアノの才能を持っていたけれど問題児…。音楽をアピールして再建していくことに彼女の力も必要だったが・・・・。
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白銀の世界をバックに、個性的なカラフルなコートを身にまとう生徒たち、対してシスターたちのいつもの制服姿。やがて、雪が解けて、氷水の流れる音、白い世界は川だったんだと、気づいてびっくりしました。冬から春の物語です。自然が変化を受け入れていくなか、変化に抵抗していたシスターたちも、時代の流れとともに、やはり変わっていかなくてはならなくて、バッハ、ショパン、リスト、モーツアルト、ベートヴェンの曲とともに、学校自体の大きな変化が描写されています。シスターたちが新しい制服に着替えるシーンがとても印象的でした。
そこで流れる音楽が、まさに彼女たちの感情をそのまま表したものに感じられるというところが、この映画の醍醐味だと思います。特に印象的だったのは、『バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 第2曲 プレリュード』ものすごく感情を揺さぶられる曲ですね。驚きました。リストの『愛の歌』は、対極にあるように感じました。
メガネの女の子が歌う、ショパン「別れの曲」がメロディーの『Dans La Nuit』フランス語での歌、とってもよかったんですよね。ボイトレでやってみたくなりました。こんな曲です。
そして、ショパンの別れの歌は、ラストで主役の女の子が弾くのですが、この映画のすべては、この曲を表していたのか・・・と思えるほど、深く心にメロディーが刻まれて、涙が流れないわけがありません。クラシック音楽が、これほどまでに感情を映し出すメロディーだとは、知りませんでした。
知人のピアニスト富永峻さんの演奏がありました。★別れの曲Chopin/ etude op 10-3
★予告編
★ライサンダー・メナードインタヴュー
★ライサンダー・メナードのリアルな演奏を見つけました。
クラシックの魅力を映像とともに味わってみたい方、少女たちの歌声、演奏、プロですので、本当に素晴らしいです。鳥肌、涙、心が動かされて、映画を観ながら癒されました。
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