シャネル展 "Always remove, never add."

 先週の火曜日にシャネル展を知ったばかりなので、既にオンラインチケットは、売り切れとなっていましたが、木曜日にたまにチェックすると運よくキャンセルが出ており、9日の10時台GETすることができました。朝から当日券の長蛇の列がすでにできあがっており、日本のシャネル人気熱いです。チケット有りは、ファーストパスのような扱いとなりました。

◎展示構成

新しいエレガンスに向けて・スタイルの誕生・N°5:現代女性の目に見えないアクセサリー・抑制されたラグジュアリーの表現・スーツ、あるいは自由の形・シャネルの規範(コード)・ジュエリーセット礼賛・蘇った気品


 シャネルの服、香水・バッグ・ジュエリーの展示など、当時の作品を見ながら、シャネルがどうして、世の中の女性に支持されたのか? どんな考えで、デザインをしてきたのかが、実際のプロダクトと映像で味わえる展覧会となっています。本家本元のシャネルの手で生み出したものを目の前にすることに、とても価値を感じました。

 デコラティブが主流であったところから、そぎ落とされた着心地の良い素材、それでいて気品のある服を生み出したシャネル。潜在的ニーズを掴み、シャネルがクリエイティブにこの世に生み出した、新しいファッションの形。そういうものが着たかった!とまさに思ったに違いありません。

 ファッションの仕事というのは、「今着ているものが飽きたら、次何を着たいかを考える」と、アパレル店長時代、社長から教わりました。なんかその発言は、シャネルがしてきたクリエーションのことだったのかと、つながりを感じました。

 時代にないものを作る。私もそういう考え方が好きです。急にシャネルの服が着たくなりました。(笑)

 そぎ落とされたシンプルなドレス、喪服でしかなかったブラックをエレガンスなドレスにしたり、人間の内側にある血=赤を表にだした、レッドドレス。シャネルは赤が好きだったというのは、知りませんでした。

 シャネルの5番って、イランイラン、ジャスミンなどなんですね。女性が絶対好きそうな香りです。実際にシャネルの5番の香りに触れてみて、似ている香りを作ってみたいです。


 ところどころ、シャネルの名言も壁に書かれてあり、こちらをメモしました。


均整:いつだって理想のドレスを作るところからはじめているのです。その次に、切り取ること、そぎ落とすこと、取り除くことが必要で、決して足さないこと。

 “WE ALWAYS BEGIN BY MAKING THE DRESSES OF DREAMS. THEN WE HAVE TO CUT, TRIM AND REMOVE, NEVER ADD”


 先日のTJARの土井選手も「そぎ落とす」という言葉をずいぶん使っていました。そして、最近私も「そぎ落としていくと、スキニーパンツに至る」とアパレル系のクライアントさんに言ったら、「名言!」と認定されたばかり。(笑)

 英語で検索すると、「Always remove, never add.」とありました。これは、ファッションに限らず、人生の様々なところで言えるのではないかと、改めて感銘を受けました。シャネルが言うと、さらに説得力も増します。

 私もシャネルのものが何か欲しい!となりますよね。売店で名言集をGETしました。英語ですが、一言が短いため、これならどうにか。Googleカメラ翻訳なら一発変換もできますし。でも実際、シャネルはフランス語だったと思いますが。(笑)

 装丁はサテンブラック。持っているだけで波動が上がりそう!部屋のインテリアとしても飾っておきたいです。

  そして実は、私はシャネルのものを1つ持っています。会社設立記念に買った15万円のシャネルのネックレスです。数回くらいしか使ったことがないのですが、これを機に、また使ってみたいと思いました。会社の名前でもある「PEARL」がたくさんあしらわれていて、とても気に入っています!


 先駆者が作ったもの=触っているであろうものを目の前で観られること。とてもありがたく、幸せな時間でした。クライアントさんにいいタイミングでシャネル展を教えていただき感謝です。私も名言が生み出せる人生になるために、日々、自分のポリシーを貫いて生きていきたいです。