春に行ったはじめての辻井伸行さんピアノリサイタル@サントリーホールでは、最初の1音で感動してしまいました! 是非次もと思い、ぴあ先行発売日にチケットを購入しました。
今回のコンサートは、辻井伸行さんとバイオリニストの三浦文彰+ARKのもので、BeethovenとMozartがテーマです。
6/8だけは辻井さんMozart&Beethoven、6/9は辻井伸行✖️三浦文彰 Beethovenとあり、連日行ってみることにしました。
1日目:辻井伸行スペシャルMozart& Beethoven@オペラシティー
先行発売日の夜にチケットを購入したのですが、1階1列19番という、真ん中あたりの席が取れてしまいました!
前すぎのようです。(笑)オーケストラがバックに入っていると、ピアノが相当前になってしまうのですね。
オーケストラの人たちが入ってきたあと、辻井さんがこの日は指揮者だけをする三浦さんに連れられて入ってきました。
左手がピアノのふちに置かれたら、合図です。深々と360度の人たちに向けて、辻井さんがお辞儀をされました。それだけで、なんだかありがたい気持ちになります。盲目のピアニスト、人間の限界を超えたパフォーマンスがはじまりました。
最前列は、ペダルを踏む足しか見えない!(笑) 辻井さんが思ったよりも足が大きそうです。手の指も長いですし! ピアノが置いてあるせいで、指揮者の三浦さんも足のみ。(笑) 一方で、チェロの美しい女性の方、センターに座る美しいフルートの女性、コンサートマスターの三浦さんのお父上はよく見えました!
視覚情報が少ないですが、最前列の最強の体験は、振動です。ピアノ、オーケストラの音の振動を身体で感じられました。音の響きが身体に伝わるって、そうそうないですからね。ジワジワと音の振動が身体に伝わっていきました。
また、ソロピアノコンサートでは、ピアニストは間を持たず弾きっぱなしですが、途中ピアノがお休みのパートや、ソロピアノになるパートがあったり、オーケストラの呼吸とぴったり合う瞬間など、いろいろな間を味わうことができました。
朝6時起きですし、心地よく眠そうになりましたが、瞑想をしているときの脳波でどうにかキープ。次の日は、19時~のコンサートですし、起床13時間後をどう調整するかも課題となりました。
2日目:辻井伸行×三浦文彰 Beethoven@サントリーホール
この日は、母も一緒です。緊急事態宣言中ですし3週間ぶりくらいに会いました。20時までにすべての飲食店が閉まることを知らなかったらしく、コンサートが21時まであるので、会場の前のベーカリーでツナサンドを食べてからコンサートホールに入場しました。チケットを切る習慣もなくなり、検温はモニターで一気に行っているようです。
私は、16時までにいつも時間がかかっていたメルマガ執筆を終わらせ、夕方瞑想をし、17時に夕食としてのサンドイッチも食べて、マイクロバブルシャワーも浴びて、準備万端でサントリーホールに座っていました。
席は、1階4列19番。ちょうどセンターでした。しかも、サントリーホールの4列めは、ステージがオペラシティーほど高くない感じがしたので、オーケストラを見渡すことができました。絶景です!
サントリーホールは、オペラシティーと比べると、クラシックな重厚感を感じました。連日行ったから、違いに気づいたのだと思います。
前半はMozart。三浦文彰さんが指揮もしながら、バイオリンを弾かれました。ステージから5メーターくらいしか離れていないですし、センターなので本当によくバイオリンが見えました。呼吸まで感じられるほどです! 同じS席を買っても、全然座席によって違うのだなと。アリーナ席すごいです! 母も感動していました。オーケストラの素晴らしさを臨場感ありながら、体感することができました。
小さな音から大きな音まで、波が行ったり来たりするようなウエーヴィーな音を、左手の摩擦で調節。神業です。体も使っているでしょうか。近距離だからこそ見える匠の技。本当に素晴らしい演奏でした!
2日連続で行くと、女性の衣装の変化もわかりました。10センチくらいの高いヒールとブラックのロングドレス、それにポニーテールをしていらっしゃる方もいて、お美しいです。ARKの皆さんは若い方が多い印象でもありました。
2部の辻井さんは、Beethovenで昨日と同じプログラムでした。しかし座席が違うからなのか、違う演奏を聴いている感じがしました。センター席なので、ピアニストの指先までは見えませんが、表情と体の動きはよく見えました。しかも、サントリーホールの音が響きがいい感じがしました。言葉にはできないのですが、なんか違うんですよね。
最初の音はオーケストラと同時にピアノも入るのですが、いきなりの静寂から同時に入ることができる辻井さんは、YouTubeで観た動画によると、指揮者の呼吸で判断しているようなのです。実際にライブで呼吸を確認できて、感動しました。
辻井さんのパートがない間は、体を動かしながら音を聴いていらっしゃいました。そしてピアノのパートになると、スイッチが入ったように前のめりで、表情も変わります。他のピアニストよりも、表情を変えることなく弾いている印象です。自我がないというか。音だけに耳を澄ませて、自分の音、オーケストラの音、会場の空気感に集中されているようでした。
会場、割れんばかりの拍手です。音でこちらも感動を知らせようとしています。三浦さんに支えられて、ペンギンのように舞台のそでに帰って行かれました。(笑)そして、また出ててこられ、嬉しそうです。360度に向けてお辞儀をして、また舞台の袖へ。クラシックのお決まりですが、こちらの感動を奏者に伝えるコミュニケーションは楽しいです。
そして、アンコール! 曲は知っているのですが、曲名がわかりませんでした。(笑)
そういえば、フジコ・ヘミングさんのコンサートでは、「ベーゼンドルファー」のピアノが使われていましたが、辻井さんは「スタンウエイ」でした。サントリーホールに何台ピアノがあるのでしょうかね。
4月のフジコ・ヘミングさんのコンサートでは、翌朝悪夢を見る形で、ものすごい浄化力でしたが、(笑)今回は、前回のヘミング効果のあともあり、「空」になった状態で聴けて、朝の目覚めもすっきりです!
次回は、7月の辻井さんのソロピアノコンサート「ショパン」へ行く予定です。
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