まるっきり想像を超える展開となって、こんな映画だったの?! と驚きすぎましたが、美しすぎるR15映画でした。(笑) しかも体当たりの演技すぎて、かなりリアルを追求しています。ケイト・ウィンスレットは、彼女史上最も物静かな、自分とは全く違う人間を演じたそうでしたが、顔の演技は言葉以上に伝わってくるものがありました。
音楽も極力少なく、波の音、石をこする音など、自然サウンドを生かした演出で、衣装の色や自然の中の光と影からも心象風景が映し出されており、完全にスクリーンの中に没頭してしまいます。波の音が心地よかったのでしょうか? 映画館で寝息が聞こえました。(笑)
シアーシャ・ローナンは、本当に美しくて、上流階級が似合います。ケイト・ウィンスレットは、労働者階級の身分で、笑顔がほとんどない役なのですが、もともとの顔の美しさが隠し切れませんね。二人のお美しい顔を見ているだけでも癒される映画でした。(笑)
物語は原作に基づいていており、19世紀イギリスでアンモナイトを採掘する仕事をしていた実在の女性がベースなのですが、監督がかなり脚色をされたのだとか。
映画の役作りについて、ケイトが語っている動画がありとても共感しました。『ノマドランド』もしかり、女性が主役の映画が増えていますよね。これって、やはり女性性の時代が反映しているのでしょうか。
「なりたい自分になるために、自分の声を使うことほど、大切なものはない」。とてもメッセージ性の高い映画でもありました。
原題は「ammonite」ですが、目覚めとつけたところが、この物語の主題にもなっています。ポストコロナに向けて、我々も目覚めの時期なのかもしれません。
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