★Day 4 マッターホルン~ミシャベルアルプス~テーシュの村。

 昨夜は雨が降っていましたが、朝になると朝焼けが見えていました。朝食へ行くと、またいろいろとトラブルが。お皿がない、ヨーグルトがなくなった、コーヒーの淹れ方がわからないなどありました。久々に卵料理があったので、期待してみたのですが、どうしたらこのようなスクランブルエッグができるんだろう? というほど、パサパサでした。(笑) ここはロールパンとヨーグルトフルーツポンチでOKとしましょう。


■マッターホルン (スネガ展望台より)

 テーシュの駅前に宿泊していましたので、そこからマッターホルンがよく見えるツェルマットまでは電車で1駅です。電車はがっちりとした車体に、天井がやたらと高い。

 自転車やカートごと運べるように、椅子のない車両もありました。天窓もついて、明るい車内。アルプスの中を赤い電車が走っていきました。


    駅に着いたら、現地ガイドさんにかわりました。日本大好きで40回も日本へ。ガイドは18年目だそうです。私たちのツアーの前にも1本仕事を終わらせてきたそうで、そのうえホテルも経営しているから、夜はこのガイドさんのところでディナーだそうです。日本語も堪能で、笑いのツボも抑えていました。「大阪の人から商売について教わりました」と話していました。

 さらにケーブルカーに乗り継ぎまして、マッターホルンの近くまで行きました。7月の初旬、高山植物が咲き乱れていました。

左上:アルプスアネモネ 右上:ティムス・ポリトリクス 左下:きんばいそう 左下:しらたまそう

 マッターホルンと高山植物。7月ならではの風景です。だんだんとお天気もよくなってきて、見事な逆さマッターホルンを見ることができました! ヨガの鷲のポーズです。

    このツアーはハイキング60分とありましたが、池の周りをお散歩するだけのもので、お子ちゃまコース。前日にオニヅカタイガーの靴も買ったり、(しかし出発当日の午前中にはいてみたら靴擦れを起こしてスイスにもっていきませんでしたが)モンベルの店舗をチェックしたり、いろいろと時間を費やした割にというかんじです。逆に言うと、シルバーの方でもマッターホルンの近くまで行きやすいので、スイスの旅行は歳をとっても行ける場所かと思います。このツアー70歳以上の方も多いですが、まったく皆さんも余裕そうでした。(笑) 

 マッターホルンジャンプ! 

 この絶景はここに来ないと味わえないですね。evianで見ていたあのイラストを生で見ることができるなんて! 変なテンションになります。(笑) 自然の恵みを体いっぱいに吸い込みました。

 駅のほうへ戻りまして、しばしお買い物タイムとなりました。「ハイジ」の絵本、英語版を見つけました! かわいいタッチ描かれてた絵はインテリアにもなりそうです。

 レジに大阪弁のおじさんがいたので、「スイスに来るためにハイジの髪型をしてきたんです」というと「ホンマヤな」と。(笑)  

 さて、ランチタイムです。これがまあ、せかせるレストランで、「Finish?」と言いながら、お皿をどんどん片すのです。(笑) お陰で自由時間は増えました。気になっていたベーカリーでカプチーノとチョコレートを買って、コーヒー休憩です。せっかくの自由時間でしたが、ちょうどランチタイムにあたり、入りたい店は入れませんでした。ヨーロッパあるあるです。

 駅の入り口のほうに、スイスのクライアントさんが毎年送ってくださる有名なチョコレートのお店「Laderach」がありました。帰りの電車の中で食べるスイスのチョコレートはさらに美味しい! そう、チョコレートだけは外れませんね。(笑) 

やたらとゆるキャラに出会う。
■ミシャベルアルプス


 ティーシュに戻り、1時間かけてミシャベルアルプスへ。氷河に囲まれたサースフェーは、スキーリゾートになっていて、どの建物にもお花が咲き乱れていました! ロンドンなどは薔薇が6月ですが、スイスは7月の最初くらいがシーズンなのでしょうか。1週間遅れてもバラが枯れてしまっていますし、6月の最後の週から7月上旬はスイス観光のベストかもしれません。短い夏に一斉に草花が咲き乱れるのです。

 サースファーにもお土産屋さんがありましたので、母が父のシャツを購入。チェック柄に小さなユリモチーフのかわいいシャツです。



 またティシューに戻ってきました。ミシャベルアルプスバス往復と観光の時間3時間分を、マッターホルンのハイキングに充ててくれてもよかったのにと思いました。一人旅ならそうしていたなぁ。

 夕食は、マッターホルンの現地ガイドさんの経営するホテルにて。「米粉から作ったワサビカレー」とか、白身魚を用意してくれてました。ワサビカレーは辛くて、ちょっとだけで十分でしたが、カリフォルニア米とともに、久しぶりにご飯でした。

 ガイドさんは、ツアーガイドだけでなく、フロントの対応、飲み物のサーブまでもやっていました。きっと、この日はツアーを3本くらいこなした後でしょう。 



 カレーをサーブしてくれたおじいさんシェフが、突然アコーディオンを弾きながらでてきたのもびっくりです。単純なアコーディオンでなく、ボタンがついてるタイプのアコーディオンで、プロの実力! みんないったい一人何役やっているんだろう?!素晴らしいチームワークで、アットホームな夕食の時間を提供してくれました。お隣の日本人ツアーは、チーズホンデユが用意されていました。このツアーは、ついていませんでした。(涙) 


■テーシュを散策

 夕飯のあと、まだ明るかったのであたりを散歩することにしました。バスや電車で楽しているので、運動不足です。水の源から流れてくる水の音を追うようにして、丘を上っていきました。

From a waterfall.#switzerland

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 すぐ教会が見えました。白い壁に大きく十字架が描かれています。新しい目のシンプルで美しい形をした協会でした。それほど大きくない教会の木の扉を開けると、一瞬にして厳粛な空気に包まれます。白い天井とあたたかな色をした木の椅子。教会のドアを閉めると、音のない世界になりました。なんともいえぬ空気感、逆にちょっと緊張してしまいます。

 教会を中心とした小さな集落。その割には150人くらいは入れそうな教会です。立派なパイプオルガンは、どんなイベントの時に誰が弾くのでしょうか? 

 さらに上へ。どの山小屋にも花が美しく飾られていました。

 すごいお宅を発見しました!テーマパークのような飾りつけです。水車、滝、小人などのオブジェが何十個もあり、ちょっとやりすぎだとは思いましたが、(笑)お花の手入れはばっちりです。一つも枯れた花がなく、管理が行き届いているようでした。じろいろと見ていると、住人と思われるふっくらした女性が出てきました。お礼を言うと、ちょっと恥ずかしそうなリアクションをしていました。

 さらに上に上がると、スイス氷河特急が田園の中を走る光景も見えました。ゴロゴロゴロ、と雷の音がしたので、部屋に戻りました。

 部屋に戻り2日分の日記を仕上げました。夜中1時就寝です。