★Day 3 世界遺産ラヴォー地区~モンブラン~It's a sign!

 5:00起床。一人でダブルベッドに寝ているので、とても快適です。しかもベッドのマットレスがとても体にいい感じ。どこのマットレスでしょうか! 荷物整理をして、まだ朝食まで時間があったので、ベッドの上でヨガと鳥のさえずりをバックに瞑想の時間としました。


#fountain #switzerland

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街のあちこちで見かけるかけ流しの水。

 ホテル前にて。


■世界遺産ラヴォー地区散策 

 インターケーランから160キロの道のりを経て、世界遺産ラヴォー地区へ。ここはブドウ畑で有名で、自分のうちの庭でもブドウ狩りをしているマダムもいらっしゃいました。「ナイスビューでしょ!」  と!

 葡萄畑に案内されると、どこかからか、ムッシューが出てきて「テイスティング?」と、私に声をかけてきました。これはツアーには入っていませんでしたので、ムッシューに「どれくらい時間かかりますか?」と英語で聞いてみると、英語がわからなかったようで、私が後ろから追いかけていたから、そのまま「こっちですよ」という流れで、ついていくことにしました。

 すると、ツアーの人たちも続々とついてきて、急遽ワイナリーはツアーでいっぱいになりました。 中は、ひんやりしていて、ワインの樽1つ1つに絵と彫刻が施されていて、丁寧にワインが醸造されている様子でした。それから、ワインを試飲したり、買ったりする人も現れて、いいタイミングで私がそこに居合わせたみたいになりました。(笑) 実際に樽からテイスティングした方が、樽から直接は、とてもおいしかったようです。しかも試飲にしては結構な量をサービスしてもらったようです!

ムッシューと記念撮影。

ワイナリーツアーになってしまったの図。

すっかりラヴォー地区で癒されてから今度は、中世の古城シロン城の写真だけお立ち寄りです。 

シロン城


■モンブラン観光 

 さて、次はいよいよメインのモンブランへ80キロの道のり、途中峠越えです。スイスからフランスの国境には建物があるだけで、特に何もせずにスイスイとは入れてしまいます。

 急にフランス語、フランスの標識が見え始めました。バスの車掌からよく見える小川の流れも急になっていきました。
 峠越えといえば、関東地方でいう箱根とか日光とかは、くねくね道で有名ですが、モンブラン地区の峠は、ものすごい急こう配で、葡萄畑の斜面をくねくねと行きました。

 途中でモンブランがちらちらと見えながら、かわいい村も見えながら、モンブラン近くのホテルのランチ場所に到着です。 内装がモダンで、いかにもフランスになりました! 

 ブラウンのパンから、フランスパンにも代わり、モンブラン地ビールも白、ロゼ、ノーマルのものと3種類あったり、シードルもオーダーすることができました。  

 サラダのクオリティーが、さすがフランスでした!ベーコンとサラミ、レタス、ルッコラ、クルトンの入ったもの。そしてフランスパン。 メインディッシュは、豚料理で、周りには穀物類で美しく彩られていました。

 さて、お天気もよさそう! いよいよモンブラン観光です。入口にかわいいアイス屋さんがありました。地上25度です。

 展望台へ 2つのゴンドラを乗り継いで、標高2500メートルのところまで行くことができます。3500メートルの所へ行くゴンドラが、ちょうど点検中ということで、ちょっと残念でしたが、2500メートルくらいなら、高山病などの影響もないようです。しかし、ゴンドラの微妙な揺れを見て、一応酔い止めを飲むことにしました。使用期限切れの。母の勧めで。(笑)  

 ゴンドラは10人乗りになっているので、ツアーの人と相席です。一緒になった70代の女性の方が、56歳から山登りを始めて、日本100名山残り19を残したところで、数年前に山登りをリタイアした話をされました。最後は剣岳! 残り19というのは、難易度が高すぎるから。つまり、ご自身の中でのマックスまですべてクリアしていました! 歳を重ねるほど、人は何を経験してきたか? 人に語れることがあると、尊敬のまなざしになります。インスパイアされました! 一緒のゴンドラになれて、これも神様からのメッセージでしょうか。

 2500メートル到着。少しは気温が低いのかなと思ったら、全くそんなことがなくて、カラッとした空気にただ、灼熱の太陽。限りなく宇宙にも近い! ここで1時間ほどの自由時間になりました。

「モンブランの前でヨガと瞑想をする!」実現です! 

 写真では絶景を背景にヨガをしているものをたくさん見たことがありましたが、まさか自分がそういう経験を積めるなんて! 映画『LIFE』みたいです。パラグライダーもやってみたいことリストに入れたいですね。 

 それから、山の石を見ていると、シルバーのきらめきがあったので、甲子園の砂のように、持って帰りたい石を探し始めました。

 モンブランを目の前に、ゆっくりと時間を過ごしていると、登山家たちがどんどん上がってきます。なんか、みんなめちゃくちゃかっこいい人たちばかり。女性も男性も。ケーブルカーからは、ロッククライミングをしている人も見つけました。これも写真でしか見たことがなかったので、リアル断崖絶壁にロープをかけて上る姿は、見ているほうが足元がすくむほど。自分の可能性を試すような、命を懸けるような人たちと触れ合う時間にもなりました。 

 また、フランスからスイスへ戻ります。途中から雨が降り出しました。どんどん降って明日が晴れてほしい! ドライバーさんの見事なハンドル裁きにも頭が下がります。使用期限を過ぎている酔い止めが眠くならずに効いて、快適なバスノマドができました。


 ホテルは、マッターホルン駅の近く。全部で15㎡くらいのミニマムなシングルルームですが、このコンパクトさが集中力を生み出しそうです。しかも窓の外は、山が見えている!


 夕食の席も特に決められていないのですが、たまたまゴンドラをご一緒した人たちとまた同じになりました。そのとき、私が何歳なのか? という話になりました。(笑) どうやら大学生にしか見えないようでしたので、本当の歳を告げると皆さんびっくり。しかも自分で仕事をやっていることも驚かれました。自分の周りでは、余り驚かれることなくなってきたので新鮮です。仕事の説明をする機会にもなりました。

「人の相談に乗る仕事です。話をじっくり聴いて、質問して相手の答えを引き出して、よりよい未来のために今何をするのかを一緒に考えていく仕事なんです」 

「心理カウンセラーのような?」

「カウンセリングは分析していきますが、コーチングの傾聴は、よりよい未来を作るために、今何をするか? の方向で傾聴していきます」

 そう説明すると、同じテーブルの方全員に理解してもらえました。先ほどの山の匠が、高校生の孫のことで、コーチングは高校生にもできないか?と聞かれました。もちろんOKです。後で名刺が欲しいと言われました。

 そんなやり取りがあり、私も自分の人生経験を、初対面の方にも語れることがあることに気づきました。そのうえ、私はもっと人の話を聴く時間を人に捧げる機会を増やしたいと思っている自分に気づきました。今だと、申し込まれないとそういう時間が持てない、というこの感じはちょっと歯がゆいと何年も思ってきたので、何かできないかなと。

 すぐにできることは、8月の1D1U SCR で全員にコーチングの時間を少しでも提供することを考えました。やっぱり体験してもらわないと、人から話を聴いてもらうことのすばらしさは、伝わらないからです。

 日本VSベルギー戦をやっているので、食後は母たちの部屋にちょっと行きました。すると、バルコニーからは、十字架が見えました。It’s a sign! 

 翌朝目覚める直前に夢を見ました。子供の話に耳を傾けている私がいました。私が質問を1つすると、その子供は自分のするべきことがクリアに見えてきて、笑顔になっている光景でした。これからの自分のすべきことが見えた気がしました。