南仏ひとり旅⑧PARIS2日目 (最終日)

最終日は、PARISの自分が好きな場所へとことん行こう計画です。

■プラン
凱旋門~シャンゼリゼ~ヴァンドーム広場~チュイルリー公園
~モンマルトル~バスチーユ~サンポール~ランビュード

最終日も晴れです。気温は16度くらいあります。午前10時頃出発しました。家からブーティーを持ってきていたのに、1度も履いていなかったので、この日は履いて。
ペタンコ靴からヒールの靴になると、やはり気持ちがいいように感じました。



凱旋門とエッフェル塔。

凱旋門とコンコルド広場が一本道になっていて、奥行きがありすぎる道路、遠近法すぎる道路にうっとり。何度も歩いても好きな場所です。

今日はコンコルドまで歩いていたら、かなりの距離になってしまうので、途中でメトロに乗りました。ルーブルのあたりで降りて、パサージュを歩こうと思ったのです。パサージュとは、小さなアーケードのあるお店が連なる場所です。パリの雰囲気を味わいたくて、ふらっと立ち寄ってみました。

学生たちがキャンパスを持って立ちながらデッサンしていました。遠近法の練習になりそうな場所です。途中、かわいいおもちゃ屋さんがあって、姪っ子へおもちゃを選ぼうと思って入りました。おもちゃに関しては、日本のおもちゃは、かなり電子化が進んでいるなぁと思いました。一瞬かわいいハーモニカを買おうと思ったのですが、アンパンマンの方が、喜ぶだろうな…とよぎり、ここは見るだけにしました。



遠近法。





そのあと、メトロに乗って、今度はチュイルリーへ。チュイルリー、ヴァンドーム広場あたりは、ラグジュアリーなお店が、結構ある地域です。いつも、何かが見つかるので、お立ち寄りエリアです。









クローバーかわいい!

有名なセレクトショップ、コレットの斜め前に、かわいい子供服屋があり、そこで出会ってしまいました。ベロア素材のBAG!お星さまがドットになっているとは、まさにツボです。布は軽いです。ベロア素材なので、カジュアルすぎないところもいいです。




探していると見つからないけど、物を見た瞬間に、そうそう、こういうのが欲しかったの!となることが多いです。そういうのが人生なのかな。

自分のコートは見つからないまま、そろそろお昼にしようかなと思って、パンを買って、チュイルリー公園で食べるか、レストランに入るか?探し始めました。ふらふらしている最中に、アニエスbを見つけました。日本にもたくさんあるけど、パリ発なので入ることにしました。今度は、妹にちょうどよさそうなグレー地で白のドット柄の指先なしの手袋を見つけました。これも、見つけたら「あ!これ!」と思えるものでした。

アニエスは素材感がいい感じがします。幾つかコートがあり、店の中を進むにつれて、自分の候補に近い感じになってきました。そして、左を曲がると、まさに、私が欲しいと思っているデザインと素材感のものを発見してしまいました。サイズも36サイズあるし!




試着してみると、肩幅といい長さといい、ぴったりすぎる!ショートすぎず、ロングすぎない丈のもの。それに、素材がアンゴラウールでとても軽いのです。ボタンがダブルのものがどうしても欲しかったのです。

想像通りだったので、即買わせていただきました。デタックスもできるということで!(後で日本価格を調べてみたら、1万円の差で、PARISの方がお得でした。1ユーロ=107円は、大きいですね。)

13時半。自分の目的が果たせて、ようやく落ち着きました。(笑)。
落ち着いたところで、思ったのが、「オニオンスープを飲んでいない!」ということです。チュイルリー公園駅のすぐのカフェで、オニオンスープがあるカフェを見つけて、入りました。フランスパンは自動的についてきますから、それでランチになりました。



あー幸せのオニオンスープ。

昼下がりを過ぎても天気の良さは変わらず、チュイルリー公園を少し見てから、モンマルトルへ行くことにしました。前回行ったときには、曇っていたので、もっとクリアにパリの街並みを見たいと思ったからです。




モンマルトルへ行くのに、ホテルの最寄り駅も通過するということで、一端荷物を置いていくことにしました。このころには、歩き疲れて、ヒールの靴もチェンジし、後半も歩く気満々です。

モンマルトルへ着いたら、人人人。いつものように、どんどん上にあがっていきます。モンマルトルの教会まで上がると、パリが最大限に見渡せます。いつ来ても本当にここは最高です。










サクレクール寺院の中で、しばし静かに座りました・・・。


続きましては、バスチーユへ。バスチーユも駅名だけは知っておきながら、あまり散策したことがないところでした。ガイドブックにカワイイ雑貨屋さんが何軒かあると書いてあり、地図もあるのですが、相変わらず辿りつけず。(涙)ただ歩くことにしました。




途中、PAULに入ったり。あまり、お持ち帰りでコーヒーを飲めるところが少ないので、急ぎの日本人な私は、スタバかPAULになってしまいます。




バスチーユに、モノプリがありました。母のパジャマをと姪っ子のセーターも発見しました。スーパーといえども、かわいいものが充実しています。パリは、あまり派手な色は存在しないところがいいです。モノプリで家のものを揃えたら、品の良い色でまとまりそうです。

すべてのお買い物が終了し、すっかりどこを歩いてもいいモードに入りました。バスチーユからサンポールを適当に歩きました。サンポールのメインストリートがどこへつながるのだろうか?と思って、いつも、左回りで、くねくねと道を進む習性のある自分を辞めて、ただひたすらまっすぐの道を歩いてみることにしました。意外と真っ直ぐ歩くと、ここに出るのか!という発見もあったりしました。19時近くになり、真っ直ぐ歩いて行く中で、ショップの数も減って行きました。あとは、駅に向かうだけかな・・・と思っていたら。

「え、うそでしょ!!!!!!!」。
私が、PARISに行ったら、一度は行ってみたいショップNo.1に思っていた、ウォールステッカーのお店を見付けたのです!!!







私のインテリアは、ここのウォールステッカーですから。エッフェル塔に鳥かごに、桜の木と小鳥バージョン。私のHPの左上にも、桜と小鳥の絵が描いてあるのですが、ここのウォールステッカーです。HPを作ってくれたデザイナーの人が、ウォールステッカーのイラストを、HPに描いてくれて、感激したものです。きっと、私の部屋の下見に来たときに、気にしてくださったのだと思います!

レザンヴァジォン・エフェメール
いやぁ、本当に探していないのに見つかっちゃいました!!!大興奮。
お店は19時まででしょうから、ホントギリギリでした。
お店のお姉さんにも、「うちにもこのステッカーあります!」とアピールしてしまいました。笑







かわいいアクセサリを見付けました。エッフェル塔がついていて、「デザイナーのソフィーも、いつもいっしょよ」とお店のお姉さんが、笑顔で説明してくれました。
お!ミニソフィーもアクセサリーの一部になっているところが、かわいらしくて!

無意識で歩いていたのに、自然に辿りつけたことに大喜びでした。そういうこともあるから、私は、iPhoneのGPSに頼りきれないのかもしれません。笑

今日も心がほくほくになって、後は、ディナーです。メトロに乗って、ランビュートまで。今日は、初めてガイドブックに書いてあったレストランへ。最後の夜なので、あらかじめ調べて行ってみたいと思ったので。

ポンピドューセンターから5分くらいの場所とありました。そんなに遠くないので、今度こそ道を間違えずに慎重に。iPhoneの地図を頼りに行くことにしたのですが、番地を打つのが面倒だったので、本と照らし合わせる感じで探していました。しかし、30分以上歩いてもつかないのです。何度も、ここの道だったよね、と戻ったりしながら。もう、iPhoneの電池が残り10%になりました。「あーもう駄目だ」。このままだと、レストランについて、ご飯の写真を一つも撮れなくなるので、紙の地図にすることに。

本当にこの先なのかな?と思って進んだところで、ようやく見付けたのです。
トータル40分くらい歩いてしまいました。
いつも、電池が切れそうになると、生還するようですね、わたし。

iPhoneに頼りすぎると、道を間違え、地図になるとわかる。この旅で何度も学習したはずなのに、どうしてもGPSに頼りたくなってしまう。もう、パリの道は、どうせクネクネして分かりにくいのだから、紙の地図にしたほうがいいのです。ま、いつも結局は辿りつけるけれど、時間かかりすぎる!地図が苦手だから、iPhoneにしたつもりだったのが、さらに裏目に出ました。もう、今度からは、紙の地図にする。ボールペンでぐるぐる線をつけて。(涙)そもそも、勘が一番合っていると変な自信がいけないのでしょうね。笑

Le Gaigne

見つけた感動よりも、お疲れ気分で、お目当てのレストランに入りました。小さなレストランで、あと2席しか、空いていませんでした。座れてよかった・・・。

内装は私の好きな色の組み合わせそのもので、またすぐに復活しました。(涙)
紫×グレーです。ご夫婦でされており、奥様が、フロアーで、ご主人が作っているとか。二人が同じゴールで、助けあえている夫婦っていいなぁ。有名レストランで働いていたご主人が、独立されてお店を出したということで、美味しいお料理を頂けるのではないかという期待で訪れました。



HPに店内画像ありました。

メニューを頂きました。英語も書いてあるだろうと思ったら、なかなか見つかりません。こうなったら、フランス語でも、分かる言葉を見付けるしかないだろうと思い、メニューの隅から隅まで読みました。しかし、本当にわからない。

15分くらいして、英語のメニューはありますか?と尋ねると、後ろの方に紙が半分に折ってあり、挟まっているソレでした。(涙)45ユーロで、シェフのお薦め5品というのがありました。なんだ…。

それにしました。でも、料理を決めるまで、ゆっくり時間をかけることの楽しさも同時に味わえています。日本みたいに、オーダーが決まったら「すみませーん」と声を上げることは、明らかに場違いの感じでした。こちらの方を向いてくれたら、手を小さくあげました。

最初にパンが出てきて、もうそのパンで美味しさ確定です。カフェで、出てくるフランスパンとやはり味が違う!

ギリギリの電池でやっとこ2枚の写真が撮れました・・・。







スープ、サラダのあと、お魚、お肉と続きました。
全部おいしいです。(涙)

そして、デザートの前に、「フロマージュいりますか?」と聞かれたのかと、あとからはっきりわかったのですが、聞かれた流れで「YES」と答えてしまいました。(笑)他の同じコースを頼んだ方々は、みんな「NO」にしていたみたいでしたが。ふわっとしたお口直しのものでしたが、デザートがほぼ食べられなくなりました。
デザート以外は、すべていただけたので、沢山歩いておいて、よかったようです。

ゆっくり、ゆっくりとお料理が運ばれてきました。見た目も美しく、味も最高においしかったです。ここのレストランを選んでよかった!最後の日のディナーにふさわしかったです。

奥様もお一人で、全テーブル7卓を見ていらっしゃいましたが、忙しくすることなく、淡々と下げて、並べて、また下げて、を繰り返していました。ゆっくり頂くので、次のお料理がすぐに出てこなくても、全然かまわないというか、きっと日本の間よりも、遅いタイミングでしょうが、だんだんとこちらの流れにも慣れてきて、ちょうどいい感じがしました。

20時半に入って23時になっていました。しかも、話し相手もいないで一人で黙々とデイナー。メニューが読めずに固まりましたが、レストランすべてを味わうためには、そんな時間があっても全部よかったと、心から「味わう」がどんなことなのか、感覚にすぅーっと入って行きました。

「一瞬一瞬を味わっている自分」。
人生半分近くに差し掛かってきて、そういう感性があったら、この先の人生も、何があってもずっと楽しいだろうなぁって考えたことがあります。旅の中では、不安のあとには、なぜかいつも喜びがあって、両方あってよかったなと思っています。どちらもいい悪いもなく、ただあるって思えるような。このひとり旅では、「そんな自分になれている?」って自分に確認をしたかったのです。


長いものをお読みいただきありがとうございました。