南仏ひとり旅③ニース~サン・ポール・ド・ヴァンス~ヴァンス~モナコ

③ニース~サン・ポール・ド・ヴァンス~ヴァンス~モナコ~ホテル:ノボルテ
朝は、7時頃に目覚ましをセットして、部屋から見える朝焼けを待っていました。
青空が広がっており、シャガールが「この街の光が最も美しい」と称したサンポールへ行くのには、いい日に恵まれました。

移動日なので荷物の整理をしてから朝食へ。昨日、お会いした母娘さんがいらっしゃいました。お会いしたご縁なので、自分の名前とブログの名前を書いてお渡ししました。自分の自己紹介をすると、必ずメンターの話になるので、ついでにRITZも紹介してしまいます。きっと東京でまたお会いして、南仏の話で盛り上がりましょうとお約束しました。



まなみさんとお母様

しっかりと朝食を食べて、10時前くらいにホテルからチェックアウトしました。
今日は、再びニースに戻り、モナコへ行く予定なので、荷物は夕方まで預けて。

ホテルから出て、朝のニースの浜辺を歩きました。砂浜ではなく、丸石の浜辺です。
だから、海の色がとてもきれいに見えたのでしょう。波も穏やかです。
秋になって少し寒いのに、寒中水泳でしょうか?中年の方が水に入っていました。

ニースの波の音をどうぞ!
砂浜よりも、石の上を波がいったりきたりする音は、
ゴォーっといつもと違う波の音がしました。






再び朝市の場所を通りました。子供たちがたくさんいます。ちょうど子供たちは10日間の秋休みと聞いていたので、街を歩けば普段よりも子供が多いのかと思います。




薬局を見つけて酔い止めです。酔い止めをフランス語で言うと「'Medicament contre le mal des transports'」。N子さんから頂いたメールをそのまま見せたら、すぐに持ってきてもらいました。今日はバスでの移動が1時間なので早速服用し、効き目が表れるまでそのあたりをうろうろすることにしました。

私好みの雑貨屋さんがみつかりました。グレーがかったアンティーク風のインテリア小物が売っています。日本では、そんなに見ることのできない色なのです。もう少しこういう風味の雑貨屋さんがあってもいいのになぁといつも思います。ここでは、ハート型のソープ入れと旅行用の小物入れを買いました。







★ニースからサン・ポールへ

そろそろバス停へ。ちょうどヴァンス行き400番のバスが来ていました。座ることもできました。酔い止めは、バスに乗りながらiPhoneがいじれるくらいの相当の効き目です。出発の際に機内で観た映画のあの薬を思い出しました。

サンポールビレッジへ、予定通り1時間くらいで到着しました。




バスを降りて30メーターほどあがったところに、村の入り口がありました。入るとエズのようにくねくねした道に、お店や画廊が並んでいました。フランスのどこの村に行ってもそうですが、そこで販売されているものは、民芸品とかではなく、センスのいいものばかりです。洋服もよく観光地にありがちなTシャツなどはほとんどないです。










私は、手袋、アクセサリー、カバンをそれぞれ別の店で買いました。







特に、カバンに関しては、お店の中が、アトリエになっており、デザイナーが作りながら販売もしていました。入口から見える、見たことのないデザインのカバンに惹かれて入って行きました。デザイナーが、皮を2種類使い分けていることや、カーブのある個所のステッチはとても細かい作業なのと、カバンのこだわりを教えてくれました。私が気に入ったポイントは、プラタナスの葉のようなデザインです。葉っぱのように、柔らかいレザーで、切りっぱなしの状態で、葉がデザインされていたところに、爽やかさを感じたからです。それに、このサンポールのツタの葉の多い印象ともぴったりでした。







それからさらに先に進むと、墓地が見えました。シャガールが眠っている墓地です。西洋の墓地は、実際に入るのは初めてです。何も遮るものがなく太陽の光が、十字架に降り注ぎます。そこから見えるニースの街並みも美しい。




シャガールが眠る場所は、入ってすぐにありました。ヨーロピアンのツアー客たちが、ガイドの説明を聞いていたのでわかりました。




それから、さらに眺めの良いところへ登り、サンポールの光を浴びました。



手前の木のカッティング凄い!だるまの後姿みたい。(笑)


お昼の時間だったので、ランチをする場所を探しました。いくつかのレストランのエントランスにあるメニューを見ながら。日本だとビジュアルでレストランの入り口にサンプルがありますが、フランスだとメニューが入口にあるのが普通です。フランス語は、よくわからなくても、日本で聞いたことのあるメニューの言葉があれば、少し安心できます。通常フランス人は、ランチの時間を2時間とっているらしく、働いている人も、子供も2時間あれば、家に食べに帰ることもあるとか。ランチは、おもにセットになっており、オーダーがしやすいです。ランチだと15ユーロ前後で、前菜、メイン、デザートの流れで運ばれてきます。日本みたいに、一挙にお盆にドーンと来るのとはだいぶ違いますね。衣食住への関わり方の違いを感じます。

私が選んだお店は、入口の雰囲気がよかったところです。入口のメニューでは何が出るかよくわからなかったのですが、席に座ってから考えることにしました。
お店のマダムが英語を話せるので、説明を受けてオーダーしました。なんとチキンカレー言うではないですか!日本人の私は、ヨーロッパに行くと、「リゾット」と書いてあるものをまずさがしがちです。お米がやっぱり食べたいのです。




Le Caruso

★チキンカレーのセット 17ユーロ

前菜の豆のスープも、かなり美味しかったです。
カレーもお口にとてもあいました。 







そのあと、もう少しサンポールを散策。どの村にも教会があるのが印象的です。猫をよく見かけたのですが、この猫、ずっと上を見上げているので、何を見ているのかと視線の先を見てみると、ハトが1羽とまっていました…。弱肉強食…。




そのほかにも、ふとしたところにカワイイものが見つかります。










これ、手がシェイクしているんです!


★サンポール~ヴァンス

次にヴァンスへ足をのばしました。サンポールからは、400番のバスで10分くらいです。ヴァンスは、村というより街の景色でした。ロザリオ礼拝堂を目指そうとしたのですが、iPhoneと地図を見比べてみても、一向に見つからず、時間切れでここはあきらめてしまいました。町並みだけでもと散策しました。こんなかわいいベランダを発見。













ニースに戻る時間が迫ってきたので、400番のバス停に戻りバスを待ちましたが、初めて30分くらい待ちました。長蛇の列になっていたので、サンポールよりも始発のヴァンスから乗れて正解でした。運転手が遅れを取り戻すかのように、いろは坂みたいな道をスゴイ速度で飛ばすので驚きましたが、相変わらず酔い止め効果で大丈夫でした。

18時くらいにニースにつき、モナコへ移動のため、今度は初の国鉄です。
昨日のN子さんが、ホテルに迎えに来てくれて、一緒に国鉄乗り場まで行ってくれることになりました。トラムに乗って、SNFCへ。そして切符の買い方や、ホームの確認の仕方を教えてくれました。

★切符の買いかた動画



日本と違って、色々なホームに色々な方面の電車が乗り降りします。なので、いちいち確認が必要なのです。時間どおりではなく、遅れていることもよくあるので。自分で切符に刻印をして、入場です。相変わらず自己申告制です。なので、お見送りは、なにもすることなくそのままホームまで入ることも可能です。




モナコへは、20分くらいで到着しました。途中、何駅に着くかのアナウンスが、直前にしかないので、不安になります。ホームに電車が入ると、ニースよりもライトアップされており、いきなり雰囲気が都会になりました。




今回はモナコの観光はせずにただ泊まるだけ。モナコに到着してから、ホテルはすぐなのに、違う出口から出てしまい、私は30分、モナコをさまよってしまいました…。もう一度駅に戻り、出口の確認をしてみたら、全然違う場所の出口でした。とほほです。切符がなくてもホームまでは入れてしまうので、ホームを経由して、正しい出口を確認しましたのです。おなかがすきすぎて、キットカットを自動販売機で購入し口に入れたらいきなり復活しました。イライラしてきたらチョコレートが効き目あるんですね。正しい出口から出ると5分でホテルに着きました。

モナコの部屋はとてもシンプルで、広め。ソファーもドーンとありましたが、本日座っている暇もなく、すぐにディナー。




レストランに着くと、スタルクのイスがありました。ニューヨークみたいな感じがします。一気に雰囲気が変わり、モナコのビジネスライクな感じと東京はちょっとかぶりました。

35ユーロのコースがあったのでそれにしました。ワイン付きで、白ワインを頂きました。銘柄の説明がありましたが、残念ながらよくわからず…。ワインは3センチくらい飲んでいっぱいいっぱい。おいしかったので、もっとお酒に強ければ。







前菜もそれなりの量があり、半分は食べました。また、帆立が出てきたと思いましたが、パスタは残して帆立とエビと白身魚を食べました。昼にカレーを完食しているだけ、結構きつくなっていました。デザートのフルーツの盛り合わせだけは別腹でしたが。要するにいつもより結構食べています。

明日はTGVに遅れないようにと、夜は0時前には就寝しました。
次はエクスアンプロバンスです。

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