英国旅日記①到着 ”Bob’s your uncle!”

 毎年のParisひとり旅というアイデアをいったん消してみたら、突如頭に浮かんだのが、「ロンドン短期留学」でした。昨年の6月から、18年ぶりに英語に触れる機会として英会話レッスンを始めました。前からできたものではありませんが、18年というブランク。しかし、むしろ傾聴の仕事を毎日していることが聴覚やコミュニケーション力を鍛えることにつながり、英語も耳に残る感触が大学生時代よりも、あるとわかります。また、自分が表現したいことがあるというのは、大学生のころの自分とは違います。私にとっては、「聴ける」と「話したい」その2つの条件が揃えられたからこそ、今、学習のタイミングなのだと感じています。

 それで、たった2週間?!なのですが、今回のゴールとしては、「英語の勉強の習慣をつける」ことが目的です。ひとまず、帰国後英会話レッスンで、一味ちがう感じをつかめたら、これからも楽しく学習できそうな気がしています。効果測定できる場所を使って、継続したいきっかけにつなげたいと思います。

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■Departure

 旅行会社が手配したKLM航空のアムステルダム乗り継ぎロンドンです。出発が1時間半遅れるとのことで、乗り継ぎはギリギリで間に合うかどうかわからないという状況でした。しかし、アムステルダムでの待ち時間が先にやってきただけのこと。ゆっくり朝食する時間がありました。遅延予定時刻どおりの12:00に離陸です。

 KLM航空は初めてで、機内食サービスなどの評価も全く知りませんでしたが、2回とも完食できてしまったのです。(笑)ただ、座席が狭すぎるとのレビュー通りでした。隣に座ったのは、フランス人老夫婦で、私は通路側にいて、マダムがディスプレーの操作やイヤホンのはめかたに戸惑っていたので、すかさずヘルプです。何の映画が見たいのか?ジェスチャーで会話をしていたら、私が観ていた『Frozen』を指さしました。(笑)

 それから、化粧室から戻られる際、マダムは3回も席をスルーしてしまいました。その3回目、どうフランス語で呼び止めればいいか? と考えてしまいました。とっさに「マダム!」と思いつき、声に出したら、マダムは私の声に反応して、無事に3席先のほうから、恥ずかしそうに笑いながら戻ってきました。もう、今年の旅行は、フランス語を使わないのかと思うと、ちょっぴり寂しい思いもしました。

 『Frozen』を英語のウォーミングアップとして2回鑑賞していたら11時間は、あっという間に感じました。乗り継ぎのため、どのゲートに向かえばいいか、アムステルダム空港の案内もチェックしておきました。そして、到着直前に乗り継ぎ便は、遅れた人たちを待っているとのアナウンスが入り、乗れることが確定。しかし、乗客が間に合ったとしても、荷物はきっと搬入できないんだろうなと考えていました。

 乗り継ぎゲートまでは、同じフロアーといえども結構ありました。D06ゲートに到着し、スムーズに荷物チェックを済ませ、与論島に行ったときと同じようなプロペラ機が待機していました。飛行機内は、いっきにブリティッシュ色が濃くなり、夕方のフライトのオレンジ色の雲は、旅の疲れを忘れさせてくれました。





■Arrival

 ヒースロー空港に到着したのは、18:00ころ。日本から14時間くらい経過していました。荷物のところで待っていると、グレーヘアーの日本人ドライバとみられる方に「堀口さんですか?」と声をかけられ、私の荷物は後で届くとのこと。手続きをするように言われたのでフォームを書き終えると、荷物は明日寮に届けると言われてしまいました。できれば、今日荷物を受けとりたいと思ったので、2時間くらい待ってもと思ったのですが、ドライバーも仕事があるので、仕方がないと思っていたら、そのドライバーは、ほかの人を連れて、Arrivalへと消えて行ってしまいました。
 戻ってくるだろうと待っていたのですが、一向に連絡がなく、寮に電話をすることにしました。インフォメーションのところで待っていてと言われたのですがやはり来ません。3回目の電話の際、ドライバーがいなくなったから、自分で寮へ来てくださいと言われました。むしろ荷物を今日中に受け取りたかったので、そういわれてみると、一気に楽になり、空港からロンドンへのルートについて検索し始めました。
 すると、ロンドンのクライアントさんからタイミングよくメールをいただきました。何度もメールのやり取りをしているうちに、荷物が到着する1時間前くらいになったので、今度はその荷物を受け取るために、どうするのか?をKLMに電話をしなくてはいけなくなりました。そんなエマージェンシーな単語はすぐにわかるわけなく、少し不安になってきました。インフォメーションの人に説明をすると、荷物を受け取れる入口の前で電話があるから、そこからなかに電話してとのこと。場所まで案内してもらい、そこから電話をすると20:30の便で荷物が届くことがわかりました。
 さらに1時間待って、無事に荷物をピックアップすると、4.6ポンドのお食事券が手渡されました。ショートブレッドを買っていると、クライアントさんが、先払いのタクシーを予約するかどうか?など、再びご連絡をいただき、結局、タクシーで向かうことに。クライアントさんが、先にカード決済で立て替えてくださり、私は乗るだけになりました。本当に助かりました。21:30ころになり、空港はもう人影もまばらになっていました。

 約1時間のドライブ。どこからマイナスがスタートしたのか?頭の中で検証が始まり、日本人ドライバーが何も言わずに行ってしまったことかなと考えが至りました。日本のエージェントにもメールで知らせました。いろいろ考えていたのですが、遅延が発端で、ここまでいろいろな人とのコミュニケーションが生まれたわけですから、スムーズにいっていたら、気づけなかったことがいっぱいありましたと気づきました。ロンドンまで約90ポンドになってしまったのですが、日本のエージェントから何かしらアクションがあるのでしょうか。

■Check in

 寮に到着しました。”Bob’s your uncle!”と言いながらチップを渡すと、ドライバーは、笑ってくれました。私もその言葉を発したことで、「万事OK」という気分になったのは不思議です。心身ともにどこも疲れていない感覚がしました。

 寮の部屋はNice&Cool! アロマスプレーをベッドにふんわりとしたためて、旅立ちから24時間が経過した深夜1時にようやく就寝しました。