与論島ひとり旅日記②南の島のコテージ。

 那覇空港から、琉球エアーコミューターという小さな飛行機で35分のところに与論島があります。まるで自家製ジェットにでも乗り込むような小ささです。まだ、乗ったことないけれど。私の席は客室乗務員お姉さんの目の前、つまり一番前で、ファーストクラスな気分になりました。(笑)あっという間に与論空港に到着。ホテルまでは送迎バスですぐです。

 6年の歳月を経て、与論島はいつしか人気のアイランドに。2週間前の予約で、与論島唯一のリゾートは、9月いっぱいまで毎日フル稼働のようです。そのなかで、8月30.31日だけが、1部屋だけ空いていました。メゾネットのコテージという選択しかありませんでした。

 コテージの鍵をいただき、メゾネットというのは、家一棟であるということに笑いがこみあげました。実際に南の島に別荘を持つとこんな風なんだろうなと。(笑)天井も高く、吹き抜けになっています。1階はリビングとバスルーム。2階は寝室とワークテーブルがあります。





 お部屋探訪の番組のごとく、じっくりと家じゅうの撮影を済ませてから、サンセットビーチへ。





 太陽が海に沈むような時間でした。普通は太陽のことを見ることはできないけれど、唯一沈むころだけ、太陽って見られるんですね。オレンジと朱色の中間くらいでしょうか。本当に海に沈んでいくように子供には見えていたようで、隣にいた男の子がびっくりしていました。

 ディナーは和食のお店で。6年前は旅行先で1人で食事をすることが寂しくて仕方ありませんでしたが、いろいろな国でおひとりさまディナーを体験したことで、1人だからこそメニュー選びに時間をかけられることにフォーカスするようになりました。そんな中、ゆめちゃんから電話がかかってきました。飛行機の話をしたので、そこが日本だと思っていなかったようで、翌日のメールに「日本のことわすれないでね」と書いてありました。そこを突っ込んでくるか! と感心した部分もあります。(笑)



 あの頃は、セットメニューを頼んでいる自分でしたが、今回はバラでオーダー。セットメニューはお得そうではありますが、別にそれはいらない…というものも混じっていることがあるので。熟慮しまして、ゴーヤチャンプル&アグー豚餃子&シークワーサーサワー。アグー豚餃子ってそういえば、初めてですが、通常の餃子よりもわりとあっさり目で、しそも入っていた感じです。シークワーサーサワーをおともに、夏の南の島料理を満喫です。



 レストランを出ると、星空が輝き始めていました。東京では聞いたことのない虫の声がちょっと怖いくらいけたたましく響いているなかを2分くらい歩いて、離れのコテージに到着。

 iPad miniを持ってすぐに満天の星空のほうへと向かいました。今宵は月のない日。星座表アプリを一番輝いていた星に向けると、こと座の「ベガ」を発見。そして、はくちょう座の「デネブ」、わし座の「アルタイル」で、夏の大三角形。



 また、赤い星の「火星」を見ると、なんとなく雲がかかっているように見えたのでアプリを星に向けると、火星からベガ方向は天の川とわかりました。この旅行でやりたいことの1つ。初日の夜で、星空観測は達成です。お天気は、コントロールできない最たるもの。日頃の行いということにしておきましょう。(笑)



 広すぎるコテージに戻り、2階の奥のワークテーブルでいろいろと作業。午前1時ころ、家から持参したマイアロマスプレーをシュッシュとしてから、初日は、右側のベッドで就寝しました。

 与論島初日だけで、6年前との違いは顕著でした。不安感みたいなものがすっかりなくなりました。雑念がないので、目の前のことに集中できますし、自分のところにやってきたものを1つ1つ味わっている。そんな感覚になったのだなと気づきました。