与論島ひとり旅日記①~序章。「自己探求の旅」

 「南の島でも行ってきたらどうですか?」。
 何をしたいかわからなくなってしまった私に、知人のスピリチュアルカウンセラーが告げたのが丁度6年前の今頃でした。独立して5年目になり、お客様もマックスな状態で、かなり忙しくしていたころです。しかし、なぜかお客様から頂く感謝の言葉が自分に入ってこなくなったのを感じました。いろいろ達成してしまって、次の目標が全く浮かんでこなくなりました。
 「自分のやりたいことってどうやって見つけるの?」状態です。誰に聞いてもわかるはずはなく、やはり自分の内側からなのでしょうか…。どうにもこうにも悩んだ挙句、スピリチュアルな観点から自分を見るべきだと思ったのです。

 「何かを見つけてまた取り組んでいかなくては…」と必死に思っていた私に、「ゆっくりしなさい」というお告げ。見つけようとすると、見つからないのなら、逆の方向へ行くしかないだろうと、半信半疑でありましたが、「南の島行ってきます!」ということにしました。すぐに思いついたのが、「与論島」でした。丁度、クライアントさんが長期出張中でいらしたので。そのあとに、映画を観ました。『かもめ食堂』を人に勧められて、当然その流れで『めがね』へ。そうしたら、「与論島!」だったのです。主人公と私は本当に似ていると思いました。


 やっぱり、与論島に行ってわかったのは、「何かをしようとしすぎている私」でした。一生懸命自転車を漕ぐ私に、たまたま目の合った黒ヤギ。「もう、そんなに漕ぐの頑張らくてもいいんじゃない?」と言わんとばかりに、私のほうを見てきました。それで、自分を客観視できて、「こういうことだったのか!」と。そのころ私は、当然「たそがれ」もできず、雑念ばかりが浮かんでくることにも気づきました。その後、毎年ひとり旅を繰り返して、自分観察を深めていったのです。

 今こうして、与論島の記事を書いているので、6年前の私のブログ記事も視野に入ってきてしまいました。過去は振り返らないタイプですが。自分で読みましたが、浅いなぁ。今は、何も考えずに内側からボコボコと湧いてくるままタイピングをしている。本当に変わりました。その変化をもっと実感しに、6年前の自分がいた場所へ行こうと急に思い立ったのです。

 お盆中に「自由すぎる人」の本を立て続けに読んだからです。そうか、私も何にも縛られていないのだから、今行こう! となりました。高城剛さんの『人生を変える日本の島々』の本をKindleにダウンロードしました。その中に「与論島」もありました。6年前に行ったわりに、メインと名高い「百合ヶ浜」をなぜかスルーしているではないか! 
 思い立ったが吉日。自分のスケジュールと百合ヶ浜出現率の高い大潮の日をまずはチェック。それから、飛行機、宿。与論島唯一のリゾートホテルが、8月ラスト2日間だけ、1室空いていたのです。じゃ、そこしかないので予約。1人なのに、ハネムーン対応な、メゾネットタイプのお部屋が私の元に入ってきました。それから、飛行機の関係上、もう一泊増やすことにして、最後は4000円の民宿に。後で気づきましたが、9月1日は新月ではないですか! ここ5年、毎年ヨーロッパひとり旅をしてきたので、沖縄まではマイルでの往復も可能でした。

 とにかく流れが変わってきているのを感じたのが8月20日。盆踊り大会でずっと逢いたかった人と約束もしていないのに逢えてしまったことです。異業種交流会とか、誰かの出版記念パーティーとかそういうところでなく、「盆踊り大会で」。1週間後ビジネスランチの約束をし、さらに彼は私のEVENTに申し込んできてしまいました。EVENTの話はしていなかったのに! 既に世界に発信しているが来ることになったことで、テーマが絞れました。「言い訳せずに、はじめよう!」ということです。(笑)すべての「はじめたい人」に語るようにしたいです。

 そういえば2週間前から、毎日瞑想も始めました。ヨガもここ5年やってきましたし、「雑念」がない状態というのが、どういうことかもうわかっているので、瞑想はしたことがないけれど、今ならできるなと。思い立った日から早速初めてみました。やはり何かが思い浮かんだとしても、すぐに消し去ることができる自分がいました。


 与論の前日に、出雲のほうのクライアントさんから突然、「八重垣神社」のお守りが届きました! 八重垣神社のお守りをお客様からもらったネイリストさんが、2か月後に出逢った人と結婚していたので、お守りは人からもらうことのほうが、なんか信憑性ありますね。(笑)

 与論への出発の朝は、既に予約が入っていたセッションと、私が予約していた播磨コーチのセッションがありました。
 播磨さんのセッションでは、どんどん浮かんでくることを話していました。途中で播磨さんに聞いてみました。「ごちゃごちゃたくさん話していますけど、これって、雑念でしょうかね?」と。すると播磨さんは、「ううん、雑念じゃないよ。どんどん浮かんできているんだと思うよ。そのままどんどん話してみたら出てくるよ」とのフィードバック。かなり安心しました。それから、やっぱり、ポンポン思いついてしまうので、話を続けていたら、やっぱり45分後には、着地しました!

9.14EVENTの全体像もくっきりしてきたところで、羽田空港へ。
6年前の自分とはやっぱり違う。